2024年12月9日
労務・人事ニュース
山口県 中小企業向けDX・GX推進「デジタル人材育成補助金」、最大15万円支援
山口県 デジタル人材育成支援補助金 募集期間 令和6年5月31日~令和7年2月末日
2024年5月31日、やまぐち産業振興財団は中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「デジタル人材育成支援補助金」の募集を開始しました。この補助金は、県内中小企業が従業員に短期の民間研修を受講させる際、その費用の一部を補助するもので、デジタル技術の活用や業務効率化を図りたい企業にとって大きな助けとなる制度です。補助金の目的は、中小企業がIoTやAIといった先端技術を導入しやすくすることや、企業全体としてDXを推進する基盤を整えることにあります。また、環境分野でもGX(グリーントランスフォーメーション)を推進する取り組みが含まれており、デジタルと環境の両面から企業の成長を支援する枠組みが特徴です。
補助金の募集期間は2024年5月31日から2025年2月末日までで、今年度の予算内で随時受け付けられる仕組みになっています。そのため、企業側は早めに計画を立て、申請を進めることが重要です。補助対象となるのは、山口県内に事業所を有する中小企業で、特定の業種に該当する事業者に限定されています。詳細な業種については、別途配布されている資料で確認する必要があります。このように対象範囲が明確化されていることで、多くの企業が制度を理解しやすい仕組みとなっています。
補助金の金額は一般型と外部講師招へい型の二種類に分かれており、それぞれの条件が異なります。一般型では、補助率が費用の3分の1以内とされており、1人あたりの補助上限が3万円、1社あたりの最大補助額が15万円となっています。一方、外部講師招へい型では、補助率は同じく3分の1以内ですが、1回あたりの補助上限が3万円であり、1社あたりの補助上限額は15万円です。これにより、企業は外部の専門家を招いて社内研修を行う場合でも経済的な負担を軽減することができます。
補助金の対象となる研修は、DX推進に資する内容とGX推進に資する内容の二つに分類されています。DX推進に関連する研修には、IoTやAI、クラウド、ビッグデータ、RPAなどの技術が含まれ、これらは企業のデジタル化を促進する上で非常に重要なスキルとされています。また、GX推進に関する研修には、カーボンニュートラルやESG(環境・社会・ガバナンス)といった持続可能な事業運営を実現するための技術や知識が対象となります。これらの研修内容は、それぞれの企業が現在直面している課題に応じて適切なものを選択できる柔軟性が確保されています。
補助金の申請方法については、やまぐち産業振興財団の公式ウェブサイトから必要書類をダウンロードし、交付要綱に従って必要事項を記入の上で提出する必要があります。申請にあたっては、研修内容の適切性を証明する資料や、対象業種であることを示す書類などが求められる可能性があるため、事前にしっかりと準備を行うことが大切です。
この補助金制度は、単に企業の経済的な支援を行うだけでなく、山口県内の中小企業が時代の変化に対応し、競争力を高めるための基盤づくりを後押しするものです。特に、デジタル技術の導入が進む現在においては、IoTやAIといった技術を活用するスキルの習得が求められています。また、環境分野においても、持続可能な社会を実現するための取り組みが企業の評価に直結する時代となっており、GXに関連する知識や技術の向上がますます重要視されています。
企業がこの補助金制度を最大限に活用することで、人材育成の負担を軽減し、同時に先進技術や環境対応技術の導入を加速させることが期待されています。この制度を活用する意義は大きく、デジタル社会や持続可能な未来に向けた競争力の確保に向けて重要なステップとなるでしょう。詳細な情報や申請書類については、やまぐち産業振興財団の公式ウェブサイトを通じて確認し、適切な手続きを進めてください。
⇒ 詳しくは公益財団法人やまぐち産業振興財団のWEBサイトへ