2025年3月20日
労務・人事ニュース
山梨県の有効求人倍率1.26倍、新規求人倍率2.17倍(令和7年1月)
- 「駅チカ」/准看護師/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年4月30日 22:32
- 「車通勤OK」/正看護師/介護施設/研修が充実で安心
最終更新: 2025年4月30日 22:32
- 「夜勤なし」/准看護師・正看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年4月30日 22:32
- アイリスト/東中間駅/社員募集/5月1日更新
最終更新: 2025年5月1日 01:10
山梨県の労働市場の動き(令和7年1月分)(山梨労働局)
山梨労働局が公表した最新の雇用情勢について詳しく解説する。令和7年1月の山梨県内の有効求人倍率(季節調整値)は1.26倍で、前月から0.02ポイント低下した。全国平均の1.26倍と同じ水準で推移しており、山梨県内においても労働市場は引き続き求職者に対して比較的多くの求人がある状況となっている。
有効求人数は16,625人で、前月比1.5%減少し、一方で有効求職者数は13,180人で、前月比0.3%の増加となった。この結果、有効求人倍率は若干の低下を示したものの、全体的には安定した雇用環境が維持されていると言える。また、新規求人倍率(季節調整値)は2.17倍で、前月比0.07ポイント上昇し、新たな求職者に対する求人の伸びが見られる。
産業別の動向を詳しく見ると、製造業では前年同月比14.5%増加し、特に金属製品製造業では148.4%増、はん用機械器具製造業では176.9%の増加が確認された。また、情報通信業は前年同月比39.6%増と大きく伸びている。一方で、建設業は10.3%の減少、運輸業・郵便業は34.4%の減少、卸売業・小売業も11.7%減少しており、業種によって求人の増減にばらつきがある。
山梨県の労働市場の特徴としては、新規求職者数が前年同月比で3.4%減少している点が挙げられる。これは、求職市場における動きがやや鈍化していることを示しており、求職者側の選択肢が増えている可能性もある。特に、パートタイムの新規求職者は1.0%減少し、自己都合離職者は2.1%増加するなど、雇用の流動性にも影響が見られる。
このような状況の中で、企業の採用活動にはいくつかの課題がある。例えば、山梨県内では情報通信業や製造業における求人が増加しているが、建設業や運輸業といった一部の業種では人材確保が難しくなっている。このため、企業側はより魅力的な労働条件を提示し、労働環境の改善を図ることが求められる。また、地域の労働力の確保に向けて、ハローワークを活用した職業紹介やキャリア支援の取り組みを強化することが重要である。
企業の採用担当者にとっては、現在の求人倍率を踏まえた労働市場の動向を把握し、戦略的に人材採用を進めることが必要だ。特に、新規求人倍率が高い業種においては、即戦力となる人材の獲得競争が激化しているため、給与や福利厚生などの条件を見直し、魅力的な職場環境を提供することが求められる。さらに、ITやDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のスキルを持つ人材の需要が高まっていることから、企業はこれらの分野での人材確保に力を入れる必要がある。
総じて、山梨県の労働市場は比較的安定しているものの、業種によって求人の増減が大きく分かれており、企業側の採用戦略も変化が求められている。求職者にとっては、特定の業種での求人が増えていることを活かし、自身のスキルを生かせる職種を見極めることが重要である。一方で、企業は人材確保のために労働環境の改善や働き方の多様化を進めることが求められる。
⇒ 詳しくは山梨労働局のWEBサイトへ