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2024年8月20日

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岩国市、鳥獣被害を防ぐ放任果樹伐採補助金を提供

令和6年 岩国市放任果樹伐採事業補助金

岩国市は、鳥獣による農林業被害を防ぐために、放置された果樹を伐採する際の費用を一部補助する「岩国市放任果樹伐採事業補助金」を提供しています。この補助金制度は、主にクマやサルなどの鳥獣がエサ場として利用する放置された果樹を対象としています。こうした果樹は、適切に管理されずに放置されていることから、鳥獣による被害が発生する原因となることが多いのです。

放任果樹とは、人が日常的に活動する地域、たとえば集落や住宅周辺に存在し、所有者によって管理や収穫が行われずに放置された果実を指します。具体的には、柿、栗、ミカン、ウメ、ユズ、キウイなどが該当し、これらの果樹が実際に被害を引き起こしているか、引き起こす可能性がある場合に補助対象となります。

補助金の対象者には、市内に土地を所有する個人、自治会、企業、その他の団体が含まれます。申請は当該年度の8月1日から12月27日まで受け付けていますが、予算が上限に達した時点で受付は終了となります。なお、伐採を行った後は翌年1月31日までに実績報告を提出する必要があります。

補助金の内容として、自ら伐採を行う場合には、伐採する果樹1本あたり3,000円(最大15,000円まで)の補助が受けられます。ただし、市から機材を貸し出された場合は補助の対象外となります。また、伐採業務を委託する場合には、伐採や搬出、処分にかかる経費の半額が補助されますが、その上限額は50,000円です。

申請する際には、必ず事前に交付決定を受けた後に伐採を開始する必要があります。伐採前には市の職員が現地を確認し、また、申請時および実績報告時には、伐採前後の写真を提出する必要があります。同一年度内に複数回の申請は認められていません。

この補助金制度は、地域の農林業を守り、鳥獣被害を軽減するために重要な役割を果たしています。放置された果樹が引き起こす被害を防ぐために、土地所有者や自治体は積極的にこの制度を活用して、地域の安全と環境保全に寄与することが期待されています。

⇒ 詳しくは岩国市のWEBサイトへ