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2025年2月18日

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岩手県の高卒者就職内定率93.9%!製造業中心に採用が活発化(令和6年12月時点)

令和7年3月新規高等学校卒業予定者の職業紹介状況(令和6年12月時点)(岩手労働局)

岩手労働局が発表した最新の職業紹介状況によると、令和7年3月に新規高等学校卒業予定の生徒の就職内定率は全体で93.9%、県内就職内定率は94.0%に達しました。これは前年同期と比較して、それぞれ0.8ポイント、2.1ポイントの上昇となっています。この結果からも、岩手県内の企業が積極的に高卒者の採用を進めていることが伺えます。

就職内定者数は全体で1,959人に達し、前年同期比で4人(0.2%)増加しました。一方で、県内就職内定者数は1,369人となり、7人(0.5%)減少しています。求職者数は全体で2,086人と、前年同期比で13人(0.6%)減少しており、県内求職者数も1,457人で41人(2.7%)の減少となりました。これは、就職希望者の減少と企業の採用枠の増加が一定のバランスを保っていることを示しています。

また、県内就職内定者の割合は69.9%で、前年から0.5ポイント低下し、県外就職内定者の割合は30.1%と0.5ポイント上昇しました。これは、県内企業に対する就職希望者の割合がやや減少したことを意味します。しかし、依然として7割近い高卒者が地元就職を希望しており、地域密着型の雇用支援の重要性がうかがえます。

産業別の就職内定状況では、最も多いのが製造業で892人が内定を獲得しており、全体の45.5%を占めています。次いで建設業が248人(12.7%)、卸売・小売業が202人(10.3%)と続きます。特に製造業の占める割合が高いのは、岩手県の基幹産業の一つであり、多くの企業が積極的な採用を行っているためと考えられます。

地域別の求人状況を見ると、盛岡市が最も多く、求人件数は786件、求人数は1,775人となりました。ただし、前年比では求人件数が6.5%減少し、求人数も2.6%減少しています。一方で、水沢地区は求人件数が5.6%増加し、求人数も13.4%増加しました。このように、地域ごとの求人動向にはばらつきがあり、特に沿岸部では求人数が減少する傾向にあります。

岩手労働局とハローワークでは、こうした状況を踏まえ、高校との連携を強化し、就職支援ナビゲーターを活用した個別対応を推進しています。生徒一人ひとりの状況に応じた支援を徹底し、卒業までに就職が決まるよう取り組んでいます。また、企業側への支援策としても、県や市町村と連携し、求人確保要請を実施するなど、地域全体で若者の雇用促進を図る方針です。

新規高卒者の求人受理状況を過去と比較すると、令和7年3月卒業予定者向けの求人数は5,751人となり、過去10年間で5番目の水準に位置しています。前年同期比では1.2%の減少となりましたが、依然として高い水準を維持しています。特に県内求人倍率は4.31倍と高く、求職者にとっては比較的有利な環境が続いています。

これらのデータから、岩手県内の企業は高卒者の採用に積極的であり、特に製造業や建設業などの分野で高い求人需要があることが分かります。また、地域ごとの求人動向にも違いがあり、求職者は自身の希望や状況に応じて最適な就職先を選ぶことが求められます。岩手労働局とハローワークの継続的な支援により、今後も高卒者の就職率向上が期待されます。

⇒ 詳しくは岩手労働局のWEBサイトへ

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