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2024年2月21日

労務・人事ニュース

年金制度の未来 持続可能性と公平性を目指して

年金局 説明【令和5年度 全国厚生労働関係部局長会議】

年金制度についての最新の情報と今後の展望に関して、年金局より詳細な説明が行われました。この説明は、全国の地方自治体向けに、年金行政の現状と今後の改革に関する重要なポイントを伝えるためのものでした。

年金制度は、基礎年金、厚生年金、そして企業年金や個人年金などの私的年金を含む複層的な構造を有しており、このシステムの持続可能性を確保するため、定期的な財政検証が行われています。

昨年からは社会保障審議会年金部会において、費用者保険の適用拡大や年収の壁、基礎年金の拠出機関延長など、多岐にわたる課題に対する議論が行われています。特に注目されるのは、短時間労働者への保険適用拡大であり、これまでの制度改正により企業規模要件が段階的に引き下げられ、より多くの労働者が公的年金制度の恩恵を受けられるようになっています。

また、全世代型社会保障構築会議報告書では、さらなる適用拡大や年収の壁に関する制度の見直しなど、迅速な対応が求められています。これらの改革は、将来的に年金受給時に2階建ての年金がもらえることや、現役世代の支援策として傷病手当金や出産手当金などのメリットを提供することを目的としています。

年収の壁については、労働者が保険料負担による手取り収入の減少を避けるために収入調整を行うことが課題となっており、これに対する支援強化パッケージが昨年10月から実施されています。さらに、育児期間中の経済的支援として、国民年金の保険料免除措置の創設が検討されており、これは自営業者やフリーランス等にとって大きな支援となります。

基礎年金の給付水準を確保するための方策として、保険料の拠出機関を40年から45年に延長することや、マクロ経済スライドによる調整機を一致させることが議論されています。これらの措置は、現行制度と比べて給付水準の向上が見込まれますが、国交負担の増加により追加財源の確保が必要となります。

私的年金に関しても、より豊かな老後生活を支援するための制度改正が行われており、企業型確定給付年金やイデコの拠出限度額の引き上げなどが検討されています。また、公的年金シミュレーターの公開や年金手続きのデジタル化推進など、より利用者にとって便利でわかりやすい年金制度の実現に向けた取り組みが進められています。

これらの取り組みは、年金制度の持続可能性と公平性を確保し、全ての世代にとって安心できる社会保障の構築を目指しています。地方自治体との連携や、デジタル化による手続きの簡素化など、年金行政の効率化と利便性向上にも注力されています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ