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2024年9月3日

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広島県内の高校卒求人倍率が過去最高の4.65倍に、採用競争が激化

令和7年3月高卒求人受理状況(令和6年7月末現在)(広島労働局)

広島労働局が発表した令和7年3月卒業予定の高校生に対する求人受理状況によると、県内の求人倍率は過去最高の4.65倍に達しました。この倍率は、令和6年7月末時点で取りまとめられたもので、4年連続で前年同期を上回る結果となりました。この報告によると、広島県内15のハローワークが受理した求人件数は10,650件で、前年同期の10,155件を495件、約4.9%上回りました。一方で、職業紹介を希望する高校生の数は2,292人となり、前年の2,356人から64人、約2.7%減少しました。このため、求人倍率は前年の4.31倍から0.34ポイント上昇し、過去最高を記録しました。

産業別に見ると、特に卸売・小売業の求人が大きく増加しており、前年同期比で24.9%増の293人となりました。また、建設業も5.7%増加し、84人の増加が見られました。これに対し、運輸業・郵便業は2.1%減少し、30人の減少となっています。職業別に見ると、生産工程の求人が3.9%増の152人、販売職が23.7%増の150人と大幅に増加している一方で、サービス業の求人は10.4%減少し、130人の減少が見られました。

こうした状況の中で、企業がどのように対応すべきかが問われています。特に、求人倍率が高いことは人材確保が困難になる可能性があることを示唆しています。企業は採用戦略を見直し、より魅力的な労働条件やキャリアパスを提供することで、優秀な人材を確保する努力が求められます。また、求人活動のタイミングも重要であり、早期に採用プロセスを開始することが競争力を高める要因となります。

求人の増加が目立つ業界は、特に注目すべきです。卸売・小売業や建設業の求人増加は、これらの業界が成長していることを示しており、これらの業界でのキャリアを考える高校生にとっては、将来的に安定した雇用が期待できる分野といえます。企業側も、こうした業界での人材ニーズに応えるために、積極的な求人活動を展開することが重要です。

このレポートは、企業の採用担当者にとって重要な指針となるでしょう。特に、求人倍率が高いという現実は、採用競争が激化することを意味しており、企業がどのようにして人材を引きつけるかがますます重要になります。これに対応するためには、採用プロセスの改善や、従業員に対する魅力的な福利厚生の提供が求められます。また、職業紹介を希望する生徒数が減少していることから、採用活動はより戦略的に行われる必要があります。

今後も、広島労働局は定期的に求人受理状況を公表し、企業と求職者の双方にとって有益な情報を提供していく予定です。企業はこれらのデータを活用し、効果的な採用戦略を構築することが求められます。特に、求人倍率の動向を注視し、柔軟かつ迅速に対応できる体制を整えることが、今後の採用活動において成功の鍵となるでしょう。

⇒ 詳しくは広島労働局のWEBサイトへ

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