2024年10月22日
労務・人事ニュース
志布志市で小児科開設を支援!最大9,000万円の補助金制度
令和6年 志布志市内への小児科開設を支援
志布志市では、地域医療の充実と子育て環境の整備を目的に、小児科を新たに開設する医師や医療法人を対象とした支援を開始しました。この取り組みは、「小児科開設支援事業補助金」を通じて、地域内に小児科医療機関を設立するための費用を補助するものです。志布志市内で安心して子育てができる環境を整えることを目指して、特に子どもの健康管理を担う小児科医療の充実が求められています。
この補助金制度では、医師や医療法人が志布志市内において小児科を診療科とする医療機関を開設する場合に、開設準備や経営安定のための経費の一部または全額が補助されます。具体的には、土地や建物の取得、建築費、医療機器の購入に係る費用が対象となり、最大で9,000万円まで支援されます。また、開業後の経営安定を支援するため、運営経費についても1,000万円が支給される予定です。この支援金は、開業年度に500万円、その翌年度に500万円ずつ分割して交付されます。
この補助金を受けるためにはいくつかの条件があります。まず、開設する医療機関は、少なくとも10年間継続して小児科診療を行う必要があります。また、開業する医師には5年以上の小児科臨床経験が求められ、医療法人の場合はそのような経験を持つ医師を雇用することが条件となります。加えて、地域医療への貢献や予防接種法に基づく事業、乳幼児健診など、市が実施する医療活動への協力も求められます。さらに、他の補助金を受けていないこと、市税を滞納していないことも条件です。
申請手続きは2段階に分かれており、まずは補助事業者として承認を受けるための申請を行い、その後、補助金交付申請が必要です。補助金の交付は、市の選定委員会での審査を経て決定され、審査には外部の専門家も加わるため、申請内容は厳格に審査されます。また、補助金を受けるには事前に市との協議が必要であり、開設予定の物件情報も提供されるため、詳細な検討を進めることが可能です。
補助金申請の際には、必要書類として医師免許の写しや開設予定地の地図、資金計画書などが求められます。申請書類の準備には時間がかかることが予想されるため、早めの相談と計画が重要です。また、開設工事に着手する前に補助金の交付決定を受けることが基本ですが、やむを得ない事情がある場合には、事前に工事着手の承認を得る必要があります。
補助金の確定後には、実績報告が必要となり、開設した医療機関の図面や医療機器の取得内容を含む報告書を提出します。この報告が受理され、内容が確認された後、最終的に補助金の交付が行われます。報告書の提出後に、市から補助金の額が確定され、交付請求ができる流れです。
志布志市では、この補助金制度を通じて地域の医療体制を強化し、住民が安心して子育てできる環境を目指しています。市内での小児科医療機関の開設を検討している医師や医療法人は、まずは志布志市との事前相談を行い、詳細な計画を進めていくことが重要です。
⇒ 詳しくは志布志市のWEBサイトへ