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2024年4月4日

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新たな取引ルールの確立!農林水産省が生鮮食料品の取引ガイドラインを策定

「卸売市場の仲卸業者等と小売業者との間における生鮮食料品等の取引の適正化に関するガイドライン」の策定について(農水省)

農林水産省は、生鮮食料品の取引を公平にするための新しいガイドラインを作成しました。このガイドラインは、卸売市場の仲卸業者や小売業者が直面している問題に対処し、不公平な取引慣行を改善することを目指しています。

これまで、仲卸業者と小売業者の間で交渉力の不均衡が存在しており、これが不当な返品や価格の不当な引き下げなど、不公平な取引慣行を引き起こしていました。農林水産省はこの問題に対応するため、事業者へのアンケート調査とヒアリングを通じて、現状を詳しく調査しました。その結果、不公平な取引慣行が依然として存在することが確認されました。

新しいガイドラインでは、これらの不公平な慣行を具体的に取り上げ、問題解決に向けた具体的な指針を提供します。例えば、品質が悪いという理由で全ての商品が返品されたり、納品後に不当に価格が下げられたりするような事例が問題視されています。このガイドラインは、こうした問題を防ぎ、公平な取引を促進することを目的としています。

また、ガイドラインには望ましい取引実例も掲載されています。これには、傷んだ品だけを除去する、返品前に写真を送信する、労務費や物流費の上昇を考慮した価格交渉を行うなど、公平で健全な取引関係を築くための実践例が含まれています。

このガイドラインの策定は、卸売市場での公正な取引を促進し、消費者に安定した価格で品質の良い生鮮食料品を提供するための重要な一歩です。農林水産省は今後、関係者に向けた説明会を実施し、ガイドラインの周知と実施を図っていく予定です。

このガイドラインの策定により、仲卸業者と小売業者は、より公平で透明性のある取引を行うことが期待されています。これにより、生鮮食料品の市場がより健全なものになり、最終的には消費者にも利益をもたらすことになるでしょう。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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