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2024年6月27日

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新入社員の51.4%が1~3社の訪問で就職を決定、定年まで勤めたいのはわずか20%

新入社員職業意識調査⑤~訪問企業は1~3社が半数、定年まで勤めたいは全体の2割~(千葉商工会議所)

千葉商工会議所が実施した「新入社員職業意識調査」の結果が公表されました。この調査は、同所が開催した会員企業向け「新入社員研修」の参加者43人(男性33人、女性10人)を対象に行われ、新入社員がどのような意識を持って職業を選び、どのような不安を抱いているのかを探るものです。

まず、新入社員が会社を選ぶ際に苦労したことについて尋ねたところ、47.6%が「会社の選定」と回答し、これは4年連続で最も多い回答となっています。就職活動で訪問した企業数については、51.4%が「1~3社」と答え、次いで「4~9社」が32.4%と続き、全体の約8割が10社以内の企業を訪問していることがわかりました。しかし、中には「30~49社」(2.7%)と答える人もおり、就職活動の幅広さが垣間見えます。

次に、働く目的については「経済的に豊かな生活を送りたい」という回答が45.7%で最も多く、「楽しい生活がしたい」という回答が19.6%でそれに続きます。勤続意欲については、「とにかく様子を見てみる」という回答が44.4%を占め、「定年まで勤めたい」と答えた20.0%の倍以上となっています。また、「他にいい仕事があれば転職する」という回答も13.3%あり、新入社員の多くが柔軟な姿勢を持っていることが示されました。

最後に、勤務するうえで最も不安に感じることについては、「仕事がうまくやっていけるかどうか」が全体の約4割を占め、最も多い回答となりました。次いで「上司、先輩、同僚との人間関係」が29.1%、「基本的なマナーや常識が不足しているのではないか」という回答が20.0%と続きました。

この調査結果から、新入社員たちは会社選びに苦労しながらも経済的な安定を求め、仕事の適応に対する不安を抱えていることが明らかになりました。千葉商工会議所は、これらの調査結果を基に、新入社員の不安を軽減し、職場での適応を支援するための施策をさらに強化していくことが求められています。

⇒ 詳しくは日本商工会議所のWEBサイトへ

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