2024年4月13日
労務・人事ニュース
新制度導入!令和6年度から始まる介護職員等処遇改善加算の全貌
介護職員等処遇改善加算のご案内(令和6年度版)
令和6年度から、介護職員の待遇を向上させるために、新たな処遇改善加算制度がスタートします。これまで介護報酬の中にあった3種類の加算―基本の介護職員処遇改善加算、経験や技能を持つ職員に配分される特定処遇改善加算、ベースアップ支援加算―が統合され、よりシンプルで効率的なシステムへと移行します。この変更により、事務作業の負担軽減や、より柔軟な経営が可能になります。
新しい制度では、加算率の引き上げが予定されており、事業所は賃金改善や職場環境の向上により積極的に取り組むことが求められます。令和6年度中は、新しい制度への移行を支援するための経過措置も設けられており、現行の加算を基にした新たな加算の枠組みが用意されます。これには、賃金や職場環境の要件が再編され、月額賃金改善や職場の質の向上などが含まれます。
事業所は、キャリアパスの開発や賃金体系の整備、職場環境の改善などに取り組む必要があります。これには、研修の実施や昇進制度の整備などが含まれます。令和6年度内には、これらの要件を満たすことで加算の適用を受けられるようになりますが、全ての事業所が即座に新制度に適応できるわけではありません。そのため、既存の加算を元にした経過措置が用意され、事業所は段階的に要件をクリアしやすくなります。
また、給与体系の改善に向けた要件も導入され、令和7年度からは新たな基準が適用されます。これには、賃金の上昇を促す要件が含まれ、より良い職場環境を目指す事業所には追加の支援が提供されます。
厚生労働省は、この新制度についての情報提供を続け、介護事業所が必要な準備を進められるよう支援します。事業所は、この新しい処遇改善加算制度を最大限に活用し、職員の待遇向上と職場環境の改善に取り組むことが期待されています。
令和6年度は、この新制度への移行期間として、事業所が準備を進め、必要な要件をクリアできるように支援が行われます。この期間に、事業所は改善計画を立て、適切な対策を講じることが求められます。また、令和7年度からは、更に詳細な要件が適用され、介護職員の待遇改善に更なる努力が必要になります。
介護職員等処遇改善加算の一本化は、介護業界にとって重要なステップです。事業所は、この新しい制度を理解し、積極的に取り組むことで、職員の満足度を高め、質の高い介護サービスを提供することができるようになります。政府は、この制度が介護職員の待遇向上につながり、業界全体の発展に貢献することを期待しています。
令和6年度の介護職員等処遇改善加算の導入は、事業所にとって新たなチャレンジです。これにより、より良い職場環境の実現と、職員の待遇改善が期待されています。厚生労働省は、この制度のスムーズな導入と、介護業界のさらなる発展を目指し、関連情報の提供と支援を続けていきます。
⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ