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2025年1月26日

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日本と中央アジアを結ぶ新ルート!物流強靱化プロジェクトで4事業者を選定

令和6年度「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」の実証輸送参加事業者を選定しました ~安定的なグローバルサプライチェーンの確保に向けて~(国交省)

令和7年1月17日、国土交通省の物流・自動車局物流政策課は、令和6年度の「国際物流の多元化・強靱化に向けた実証調査」に参加する事業者として4件を選定したと発表しました。この取り組みは、安定的なグローバルサプライチェーンを確保するため、国際物流の多様性と強靱性を追求するものです。従来の輸送手段やルートを代替または補完する形で新しい輸送ルートの有効性を検証し、さらなる効率化を目指します。

この実証輸送の対象となるルートには、パキスタンのカラチ港からアフガニスタンを経由し、中央アジアと日本を結ぶルートや、北米のミニランドブリッジを利用して日本と欧州をつなぐルート、南シナ海を迂回して日本とASEAN諸国を結ぶルートなどが含まれています。また、中央回廊のカスピ海ルートを活用した特別な輸送提案も対象としており、事業者からの新規性ある提案が歓迎されました。

令和6年11月6日から12月6日の公募期間中に応募があった5件のうち、選定された4件は以下のルートを利用するものです。トランスアフガニスタンルート、北米ミニランドブリッジルート、南シナ海迂回ルート、中央回廊カスピ海ルートが選ばれ、それぞれが新しい可能性を模索する輸送手段として注目されています。

選定された事業者は、令和6年11月末から令和7年3月にかけて実証輸送を実施します。この期間中、輸送コスト、リードタイム、輸送品質、手続きの効率性、トレーサビリティ、さらにはBCP(事業継続計画)ルートとしてのリスク評価など、幅広い要素が検証される予定です。これらの結果は、後日、報告会や報告書を通じて公開される計画です。

このプロジェクトは、地政学的リスクや物流の脆弱性が増す中で、安定的な供給網を構築する重要なステップといえます。従来の物流ルートに依存するだけでなく、新しい輸送手段を検討し、効率性と柔軟性を向上させることで、日本の企業がより強靭な物流ネットワークを構築することが期待されます。

国際物流の多元化に関するこの取り組みは、国内外の多くの企業や関係者にとって重要な関心事となるでしょう。新しいルートの検証を通じて得られる知見は、物流分野全体の競争力を向上させるだけでなく、持続可能な物流モデルの構築にも貢献する可能性を秘めています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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