2025年1月30日
労務・人事ニュース
日本のデジタルヘルス5社が挑む!30週間で米国市場進出を目指す最新プログラム
ジェトロ、米国Mayo Clinic Platform_Accelerateと連携し、日本のデジタルヘルススタートアップ5社の医療データアクセスとAIモデル開発・検証を支援(JETRO)
2025年1月23日、日本貿易振興機構(ジェトロ)は、米国のMayo Clinicが運営する「Mayo Clinic Platform」と連携したアクセラレーションプログラム「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」のフェーズ2に、5つの日本のデジタルヘルススタートアップが選ばれたことを発表しました。このプログラムは、医療データの活用とAIモデルの開発・検証を支援する取り組みで、2025年1月から30週間にわたり実施されます。
今回採択された5社は、株式会社Smart Opinion、株式会社Splink、Ubie株式会社、株式会社YStory、株式会社Yuimediで、それぞれ革新的な医療ソリューションを開発しています。Smart Opinionは乳がんのAI診断支援ソフトを提供し、Splinkは認知機能を対象としたAIプログラムを展開。UbieはAI問診エンジンを活用した医療支援サービスを、YStoryは更年期ケアアプリを、Yuimediは医療データの利活用を促進するAIアシスタントを提供しています。
このプログラムでは、Mayo Clinic Platformの膨大な非識別化医療データへのアクセスが可能となり、各社はAIモデルの開発や検証に役立てることができます。また、米国ミネソタ州でのデモデイイベントや、現地のヘルスケアエコシステムとのネットワーキングを通じて、米国市場への参入を目指します。特に、1on1のメンタリングや臨床チームからのフィードバックにより、各社のプロダクト開発を全面的にサポートする体制が整えられています。
このフェーズ2は、フェーズ1で実施された基礎プログラムの延長線上にあります。フェーズ1では、16社の日本のスタートアップが参加し、米国市場への知識習得や戦略立案支援が行われました。この基礎プログラムでは、米国のベンチャーキャピタルであるKicker Venturesの協力を得て、Mayo Clinicミネソタキャンパス訪問やネットワーク構築も実施されました。
この取り組みは、日本のデジタルヘルス企業がグローバル市場で競争力を発揮できるよう、ジェトロとMayo Clinicが初めて連携して実施するプログラムです。経済産業省の支援を受けたこのプロジェクトは、単なる市場参入のサポートにとどまらず、AI技術を活用した次世代の医療モデルを推進するための重要な基盤を構築しています。
デジタルヘルス分野のイノベーションを加速させるこのプログラムにより、日本企業の米国市場での活躍が期待されるとともに、AIを活用した医療分野のさらなる進化が期待されます。
⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ