2024年10月6日
労務・人事ニュース
日本の食と農業の未来を守るための取り組み、10月・11月に全国展開
10月、11月は「食から日本を考える。月間」(厚労省)
令和6年10月1日、農林水産省は食と農業に対する国民の意識を高めるための取り組みとして、「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」の一環で、10月と11月を「食から日本を考える。月間」とすることを発表しました。この取り組みは、消費者が食や農に触れる機会を増やし、日本の食と農業の未来について考える機会を提供することを目的としています。
現在、日本では食の外部化や簡便化が進行し、消費者と農業や農村との距離がますます遠ざかっています。これにより、国民の中で農業に対する関心が薄れつつあるという現状があります。しかし、日本の食文化や農業を次世代に引き継ぐためには、消費者と生産者が一体となって行動し、国産の農林水産物を積極的に選ぶことが重要です。そこで、農林水産省はこの「ニッポンフードシフト」運動を通じて、官民協働で消費者に対する情報発信を行い、食と農業に対する理解を深め、行動変容を促すことを目指しています。
この「食から日本を考える。月間」では、全国各地で食に関連するさまざまなイベントや体験が行われる予定です。10月1日からは、ニッポンフードシフトの公式ウェブサイトで、これらのイベント情報が発信されます。マルシェやワークショップなど、消費者が直接参加できる体験型イベントを通じて、消費者が日常生活の中で食や農に触れる機会を増やすことが期待されています。
また、10月19日と20日には、東京・丸の内で「NIPPON FOOD SHIFT FES.東京 2024」が開催されます。このイベントでは、消費者と生産者が直接交流できる機会が提供され、農産物の生産過程や地域の食文化についての理解が深まることを目的としています。農林水産省が主催するこのフェスティバルは、食と農業の重要性を実感できる場となり、多くの来場者が期待されています。
さらに、ニッポンフードシフトの公式SNSなどを通じて、農産物の生産から消費までの過程に関するトリビアや裏話も発信されます。これは、農業や食品サプライチェーンに携わる事業者との連携によって行われ、消費者にとって食の背景にあるストーリーをより深く理解してもらうことを目指しています。
この「食から日本を考える。月間」に行われたさまざまな取り組みの結果は、後日ニッポンフードシフトの公式ウェブサイトで報告される予定です。この取り組みを通じて、消費者が日常の食生活において日本の農業や食文化を意識し、未来に向けて持続可能な選択を行うことが期待されています。
このように、食と農業に対する関心を深めるための取り組みが全国的に展開される中で、消費者自身が積極的に参加し、学び、行動に移すことが、日本の食の未来を守るために必要不可欠です。食べることを通じて私たちの社会や環境にどのような影響を与えているのかを考えるこの機会を通じて、より多くの人々が「食から日本を考える」意識を持つことが期待されます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ