2024年3月27日
労務・人事ニュース
日本への旅行ブーム再燃 2024年2月推計値 2,788,000人 記録的な外国人観光客数を達成

訪日外客数(2024年2月推計値)2,788,000人、2月として過去最高を大きく更新(JNTO)
日本を訪れる外国人観光客の数は、2024年2月に過去最高の278万8千人を記録しました。この数値は、2019年同月比で7.1%の増加を示しています。この増加は、うるう年の影響で日数が1日多かったこと、および中国の旧正月が2月中旬にあったことが影響しています。特に、東アジア、東南アジア、欧米、中東地域からの旅行者が増加しました。
この記録的な増加は、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中東地域など、23市場中19市場で過去最高を更新したことが原因です。
日本政府は、持続可能な観光、消費額拡大、地方誘客促進を柱とする第4次観光立国推進基本計画を策定しました。これには旅行消費額や地方部宿泊数の新たな目標が含まれています。市場動向を詳細に分析しながら、効果的な観光プロモーションを展開していく計画です。
アジア地域では、特に韓国、台湾、香港が訪日客数を伸ばしました。韓国からは地方路線の増便や旧正月の影響により、訪日客数が大幅に増加しました。中国からの訪日客も、水際措置の緩和と地方路線の増便により増加しました。台湾からも地方路線の増便と旧正月の影響で訪日客が増えました。
東南アジアでは、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムからの訪日客が増加しました。各国とも直行便の増便や旧正月、スクールホリデーの時期が重なり、訪日需要が高まりました。
豪州や北米からの訪日客も増加しました。円安の影響や直行便の増加、スキーシーズンによる訪日需要の高まりが要因です。特に米国からの訪日客は、直行便がほぼ2019年水準まで回復し、米ドル高による海外旅行需要の増加が影響しました。
欧州からは、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインからの訪日客数が増加しました。各国からの直行便の回復、経由便航空商品の多様化、継続的な円安が影響しています。ロシアからの訪日客は、国際情勢の影響を受けていますが、若干の回復を見せています。
北欧地域と中東地域からの訪日客も増加しています。北欧からはスクールホリデーの影響で、中東からはビザの緩和措置や直行便の増便が影響しました。
以上のデータは、新型コロナウイルスの影響を避けるため、2019年の実績と比較しています。これにより、日本の観光業界がどのように回復しているかが示されています。
⇒ 詳しくは日本政府観光局のWEBサイトへ