2024年11月28日
労務・人事ニュース
最大412mmの豪雨被害!国道249号の復旧作業が年内通行再開を目指す
令和6年9月20 日からの大雨による被災状況を踏まえた大規模被災箇所における通行確保時期の見通し等について ~国道249号(輪島~珠洲間)権限代行区間~(国交省)
令和6年9月20日からの大雨により、国道249号沿岸部では大規模な土砂災害や浸水被害が発生し、復旧作業が進められています。この災害は輪島市から珠洲市に至る地域で甚大な被害をもたらし、特に中屋トンネル工区では土砂の流入が確認され、道路通行が全面的に遮断されました。これを受け、国土交通省は復旧作業を迅速に進め、令和6年内に一部区間での通行を確保する見通しを発表しました。応急的な措置として、県道や市道を利用した迂回路が設置され、緊急車両や地元住民向けに限られた通行が可能となっています。
中屋トンネル工区においては、年内に迂回路を確保し、トンネルそのものの復旧計画についても検討が進められています。また、千枚田工区や大川浜工区などの被災地域では、それぞれの復旧状況に応じて段階的な通行確保が計画されています。千枚田工区では一般交通向けに2車線の通行が年内に確保される予定であり、大谷トンネルでは既に1車線での通行が可能となっています。
今回の災害を受けて、国や地方自治体は復旧作業の加速だけでなく、冬季に備えた除雪体制の強化も発表しました。能登地域では、厳しい雪害が予想されるため、国道249号やのと里山海道、能越道の主要道路において除雪機械の増強や融雪施設の設置が進められています。さらに、能登地域における雪害対応を強化するため、「能登地域 冬期道路交通確保情報連絡本部」が新たに設置されました。この本部では、気象情報や道路状況の一元化、関係機関間の連携強化が図られ、地域住民や緊急車両が安心して利用できる道路環境の維持を目指しています。
復旧・復興作業を迅速に進めるため、関係機関は連携を深め、雪害への対応と併行して土砂災害への対策を推進しています。特に、中屋トンネル付近のような被災が著しい地域では、復旧作業と同時に今後の防災対策が強化される予定です。また、地域住民の生活環境を整えるため、迅速な復旧と災害への備えが求められています。
今回の災害では、最大24時間降水量が412mm、最大1時間降水量が121mmと観測史上最多を記録しました。これにより、国道249号の広範囲で土砂崩れや道路の流失が発生し、通行止めが余儀なくされました。現在も一部地域では通行が制限されており、緊急車両のみが利用可能な状況が続いています。このような状況下で、地域住民の安全を確保するための取り組みが強化されており、迅速な情報提供や適切な対応が重要視されています。
さらに、復旧作業を支援するための除雪体制の強化は、冬季における交通確保の要となります。能登地域では、自治体や国土交通省が連携し、大規模な交通障害を未然に防ぐ取り組みが進行中です。設置された情報連絡本部では、天候や交通状況に関する情報を迅速に共有し、必要な除雪作業を効果的に実施する計画が立てられています。
今後の課題として、被災地域の全面的な通行再開と、さらなる防災対策の徹底が挙げられます。特に、大規模な土砂災害のリスクが高まる中で、地域のインフラを強化し、住民の安全を確保するための長期的な対策が求められます。復旧作業の進捗状況については、引き続き国や地方自治体からの情報提供が行われる予定であり、地域住民や関係者にとっても注目すべき内容となっています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ