2024年5月15日
労務・人事ニュース
東京商工会議所発表:新入社員と若手社員の育成に関する企業担当者の意識と課題
「企業の人材育成担当者による新入社員・若手社員に対する意識調査」 の集計結果(東京商工会議所)
2024年4月22日に東京で発表された新入社員および若手社員の育成に関する意識調査の結果が公開されました。この調査は、新入社員や若手社員への指導や期待を把握し、企業の人材育成戦略を向上させる目的で実施されました。東京商工会議所の人材・能力開発部によって取り纏められたデータは、今後の企業の研修プログラムや指導方針の策定に役立てられる予定です。
調査によると、新入社員の指導にあたる上司は、「仕事の指導を丁寧に行うこと」が最も重要視されていることが明らかになりました。また、部下の意見を尊重し、明確なビジョンを持つことも重要な指導方針として挙げられています。
新入社員の理想的な姿について、芦田愛菜さんや大谷翔平さんのような著名人が模範とされることが多いことも判明しました。これは、彼らが持つプロフェッショナルな姿勢や卓越した能力が評価されているためです。
特に注目されるのは、Z世代の若手社員に関するデータです。この世代は、デジタルスキルが高く、効率的な発想を持つことで知られていますが、一方で、メンタル面の脆さや価値観の違いが指導の際の課題となっていることが分かりました。また、若手社員の育成に必要な時間が不足していることや、適切なメンターや指導者が不足していることも、多くの企業が直面する問題点として挙げられています。
この調査は、2024年3月6日から3月27日までの期間に実施され、対象となったのは、過去5年間に東京商工会議所の研修講座を受講した企業の人材育成担当者です。回答した企業は427社で、回答率は7.6%でした。
今回の調査結果は、企業が直面する人材育成の課題を明らかにし、改善へ向けた具体的なアプローチを模索する上で重要な指針となります。各企業はこれらのデータを活用し、より効果的な人材育成策を展開していくことが期待されています。
⇒ 詳しくは東京商工会議所のWEBサイトへ