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2024年12月31日

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松江市中心市街地でまちの賑わいを再生!「しまぎんまちづくりファンド」が本格始動

島根県松江市の中心市街地エリアにおけるまちの賑わいの向上に資するまちづくり事業を支援します! ~「しまぎんまちづくりファンド」を設立! ~(国交省)

都市局まちづくり推進課は、令和6年12月20日、島根県松江市の中心市街地エリアの賑わい向上を目指した新たな支援策として「しまぎんまちづくりファンド」の設立を発表しました。このファンドは、国土交通省が一般財団法人民間都市開発推進機構(MINTO機構)を通じて支援し、地域金融機関である島根銀行との連携により実現しました。地域の空き家や空き店舗の増加といった課題に対応し、民間のまちづくり事業を支援する仕組みを構築しています。

松江市の中心市街地は、松江城や宍道湖といった歴史的・自然的資産が多く存在する国際文化観光都市としての魅力を持っていますが、人口減少による空き家や空き店舗の増加が深刻な課題となっています。そこで、MINTO機構と島根銀行が共同で設立した「しまぎんまちづくりファンド」は、地域のリノベーションを推進し、宿泊施設や飲食施設、貸しオフィス、体験施設など多様な施設を整備する取り組みを支援します。この支援により地域の課題を解決し、賑わいを取り戻すことを目指しています。

ファンドによる支援の対象エリアは、「松江市中心市街地エリアビジョン」で定められた地域およびその周辺です。このエリアでは、地域資産の価値を最大限に活用しつつ、民間事業者が主体となって課題解決型のプロジェクトを展開します。支援対象となるのは、一定の区域の価値向上を図り、地域課題の解決に寄与する民間まちづくり事業です。例えば、空き店舗をリノベーションして地域住民や観光客が集えるスペースを創出する取り組みや、廃屋を改修して宿泊施設や飲食施設を展開する事業が該当します。

支援内容には、事業費の2分の1から3分の2に相当する出資や融資が含まれます。このファンドを通じた支援は、単なる資金提供にとどまらず、地域金融機関やMINTO機構との密接な連携により、事業推進のためのアドバイスやネットワーク形成の支援も行われます。これにより、地域内での資金循環を促進し、持続可能な経済の形成に寄与することが期待されています。

また、具体的な事例として、長野県長野市の「ながのけんしん奈良井宿まちづくりファンド」や山口県長門市の「長門湯本温泉まちづくりファンド」の成功例が挙げられています。これらの事例では、伝統的建造物のリノベーションや廃業した公衆浴場の再活用が行われ、地域に新たな賑わいをもたらしています。しまぎんまちづくりファンドも、こうした事例に倣い、松江市中心市街地の活性化を図る取り組みを支援します。

今回のファンド設立により、松江市の中心市街地は、単なる観光地としての魅力を強化するだけでなく、住民や訪問者にとっての利便性や快適性も向上することが期待されています。例えば、リノベーションによって宿泊施設が整備されれば、観光客の長期滞在が促進され、地域経済への波及効果が高まります。同時に、飲食施設やイベント施設が充実することで、地元住民の生活の質も向上します。

このファンドに関心を持つ事業者は、積極的に応募を検討することが推奨されます。まちづくりは地域に根ざした課題解決の手法であり、事業者の創意工夫が地域活性化の鍵を握っています。ファンドの活用を通じて、新たな価値を創出するプロジェクトが実現することを期待されています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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