2024年7月22日
労務・人事ニュース
歴史的風致維持向上計画認定!長野県塩尻市と山口県岩国市が選ばれる
歴史的風致維持向上計画の認定について(農水省)
令和6年7月12日、農林水産省、文部科学省、国土交通省の三省が共同で、長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定することを発表しました。この認定は、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(通称:歴史まちづくり法)に基づくもので、認定式は7月17日に国土交通省で行われます。この認定により、全国で歴史まちづくり計画が認定された都市は97市町となりました。
塩尻市では、平出遺跡を中心とした地域美化活動や、泉や川の管理、中山道沿いの塩尻宿を中心にした阿禮神社の祭礼、信濃国二之宮である小野神社の御柱祭り、中山道奈良井宿の鎮神社の夏の祭礼、木曽漆器の生産・販売といった活動が地域特有の歴史的風致を形成しています。この計画では、歴史的建造物の保存・活用、伝統文化の継承、歴史的風致の普及・啓発など、19の事業を通じて風致の維持向上を目指します。
一方、岩国市では、錦帯橋を中心とする岩国城下町での錦帯橋まつりや岩国南条踊、奴道中、小糠踊、重要無形民俗文化財の岩国行波の神舞、周防祖生の柱松行事、山代神楽、錦川の清流を利用した酒造りといった伝統的な民俗芸能や活動が見られます。この計画では、歴史的建造物の保存・活用、歴史的活動の継承、歴史的市街地の整備、歴史的風致の周知と交流促進などを目的としています。
認定式は7月17日の15時から15時15分まで、東京都千代田区霞が関にある石橋国土交通大臣政務官室で行われます。報道関係者による取材やカメラ撮影は、7月16日17時までに事前申し込みが必要です。当日は14時45分までに中央合同庁舎3号館4階エレベーターホールに集合するよう案内されています。
歴史まちづくり法は、城や神社仏閣、その周辺の町家や武家屋敷、祭礼行事、民俗芸能、伝統的な営みや活動などを地域固有の資産として捉え、これらの維持向上を図ることを目的としています。地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援するために、ハードとソフトの両面からアプローチし、地域の個性を生かしたまちづくりを推進します。
このように、塩尻市と岩国市の歴史的風致維持向上計画の認定は、地域の魅力を高める重要な一歩となります。それぞれの都市が持つ独自の歴史的風致を維持しながら、次世代に引き継いでいくための取り組みが期待されています。興味を持たれた方や関連する団体は、ぜひこの機会に計画の詳細を確認し、地域の活性化に向けた取り組みに参加してみてください。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ