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海外トップアクセラレーターとグローバルスケールを狙う「GSAP」、参加企業決定 ―累計参加スタートアップが500社に―（JETRO）

2024年9月3日、ジェトロが主導する「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム（GSAP）」は、新たに105社のスタートアップ企業を迎え入れ、累計参加企業数が500社を超えるという節目を迎えました。このプログラムは、内閣府や経済産業省と協力して、国内のスタートアップが海外市場に進出し、グローバルなビジネス展開を実現するための支援を行うものです。プログラムは開始から5年目を迎え、これまでに多くの企業がGSAPを通じて飛躍的な成長を遂げ、世界市場での地位を確立してきました。

GSAPは、スタートアップ企業が国際的なビジネス展開を行う際に直面する課題に対処し、成功に導くための包括的な支援を提供します。具体的には、世界有数のアクセラレーターとの連携により、企業が迅速かつ効果的に海外市場でのプレゼンスを強化するためのプログラムが展開されています。今年度は、これまでのAlchemistXやBerkeley SkyDeckとの連携に加え、新たにスタンフォード大学発のアクセラレーターであるStartXとも協力を開始し、参加企業の成長を後押しする体制を一層強化しました。

特に注目されるのは、今年新設された4つの専門コースです。「BtoB Commercial Tractionコース」は、米国市場への具体的な参入準備が整った企業を対象とし、成果の獲得や契約締結を目指します。このコースは、AlchemistXと連携し、参加企業が市場での足がかりを築くための具体的なサポートを提供します。さらに、スタンフォード大学発のStartXとの協力による「AI/Sustainabilityコース」では、AI技術とサステナビリティに特化した企業が、先進的な技術を活用して世界市場での競争力を高めるための支援を受けることができます。

また、米国バイオテック・ヘルスケア業界で著名なQB3・BakarLabsが実施する「BioTech/MedTechコース」も新設されました。このコースでは、医療技術やバイオテクノロジー分野での革新を目指す企業が、最新の技術や研究成果を基に、グローバル市場での地位を確立するための支援を受けます。さらに、大手製造業や企業ベンチャーキャピタル（CVC）との強いコネクションを持つindustry 4.0との協力により、「Manufacturing Techコース」も導入され、製造技術分野での競争力強化を目指す企業が対象となります。

GSAPのプログラムは、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施され、参加企業は米国への渡航を通じて現地でのビジネス展開を直接体験する機会を得られます。プログラムは最長で2025年3月まで継続され、その間に参加企業は様々な支援を受けることができます。具体的には、現地でのブートキャンプ、ビジネスパートナーとの面談、1on1メンタリング、そしてネットワーキングイベントが含まれます。これにより、企業は現地のビジネス文化を深く理解し、実際に投資家やパートナーとつながる機会を得ることができます。

さらに、デモデイや海外展示会への参加もプログラムの一環として提供され、企業は自社の製品やサービスを海外市場で直接紹介する機会を持ちます。これにより、グローバルなビジネスネットワークの構築が促進され、企業が国際市場でのトラクションを得るための基盤が整えられます。

GSAPに参加する企業は、日本国内に本社を持つスタートアップ企業であり、海外展開に向けた強い意欲とビジョンを持っています。このプログラムを通じて、多くの企業が世界市場で成功を収め、ユニコーン企業へと成長してきました。今後もGSAPは、日本のスタートアップ企業がグローバルに活躍するための重要な支援プラットフォームとして、その役割を果たしていくことでしょう。

今年度のプログラムは、特に英語でのコミュニケーション能力が重視され、全コースが英語のみで実施されます。これにより、参加企業は海外のビジネス環境に適応し、グローバルな視点での戦略を練る機会を得ることができます。ジェトロは、GSAPを通じて日本企業の国際展開を支援し、スタートアップが世界的なビジネスリーダーとして成長するための環境を整備しています。今回の新たな選抜企業とともに、GSAPはその成果をさらに拡大し続けることが期待されます。

これからも、日本のスタートアップが世界市場での成功を目指して果敢に挑戦する姿勢を支援し、その成長を後押ししていくことが求められます。GSAPは、そのような企業にとって、強力なパートナーであり続けるでしょう。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ