2024年8月20日
労務・人事ニュース
熊本県の中小企業向けデジタル化推進補助金、最大200万円の支援で生産性向上とDXをサポート
令和6年 くまもと地場企業デジタル化推進補助金
熊本県では、県内の中小企業がデジタル技術を活用して生産性を向上させ、競争力を強化することを目的とした「くまもと地場企業デジタル化推進補助金」の公募が開始されました。この補助金制度は、人口減少に伴う人手不足が企業の成長を妨げている現状を打破し、地域経済の活性化を図るための取り組みの一環です。
この補助金は、デジタル技術の導入を検討している県内の中小企業を対象とし、二つの主な事業に対して支援を行います。一つ目は「機器等整備事業」で、生産現場における生産性の向上や製品・サービスの付加価値を高めるために、AIやIoT、RPA、クラウドサービスなどのデジタル技術を導入するための設備投資を支援します。二つ目は「製品開発事業」で、これらのデジタル技術を活用して新たな製品を開発する取り組みを支援します。この場合、開発される製品が熊本県内の他企業にも波及効果をもたらすことが求められます。
補助対象となる企業は、県内に事業所や工場を持ち、中小企業基本法に基づく中小企業であることが条件です。補助金は、事業費の2分の1以内で、上限200万円、下限50万円と設定されています。また、補助対象期間は、交付決定日から最長で令和7年(2025年)2月14日までとなっています。
応募手続きについては、熊本県商工労働部産業振興局産業支援課が担当し、募集期間は令和6年(2024年)8月6日から9月5日までです。応募には、補助事業計画書や機器等の参考見積書、直近2期分の決算書などの書類を準備する必要があります。
補助金の交付に向けたスケジュールとしては、9月下旬に審査会が行われ、10月上旬に採択・不採択の通知が行われる予定です。その後、交付申請書の提出を経て、10月下旬には交付決定がなされ、事業が開始されます。事業完了報告は、令和7年(2025年)2月14日までに提出し、補助金の支払いは同年3月中を予定しています。
詳細な公募要領や様式は、熊本県のウェブサイトで公開されており、興味のある企業は早めに準備を進めることが推奨されます。担当部署への問い合わせも受け付けており、疑問点があれば直接連絡を取ることができます。熊本県内の中小企業にとって、この補助金はデジタル技術を活用し、業務効率化や新製品開発を進める絶好の機会となるでしょう。
この公募によって、県内の企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、地域経済の発展に寄与することが期待されています。補助金の活用を通じて、熊本の地場産業が持続可能な形で成長し、地域全体の活力を高めることが目指されています。
⇒ 詳しくは熊本県のWEBサイトへ