2024年3月3日
労務・人事ニュース
現金給与総額は329,778円(1.2%増) 毎月勤労統計調査 令和5年分結果確報(厚労省)
令和5年の勤労統計から見る、一般労働者とパートタイム労働者の給与動向
令和5年の勤労統計調査の結果が発表され、日本の労働市場における給与の動向について新たな情報が明らかになりました。この調査は、労働者の給与や労働時間、雇用形態などに関する重要なデータを提供し、政策立案や経済分析に不可欠な役割を果たしています。
昨年との比較で、労働者が受け取る給与の総額は平均で329,778円となり、1.2%の増加を記録しました。特に注目されるのは、一般労働者とパートタイム労働者の給与の違いです。一般労働者の平均給与は436,806円で、前年比1.8%増となりました。一方、パートタイム労働者の給与は104,567円と2.4%の増加を示し、このセグメントの給与成長がより顕著であることが分かります。パートタイム労働者の割合も32.24%に上昇し、0.64ポイントの増加を見せました。
給与以外にも、一般労働者の所定内給与が323,807円で1.6%増加し、パートタイム労働者の時間当たりの給与も1,279円で3.0%の増加が見られました。これは、労働市場全体の賃金水準が上昇していることを示唆しています。
労働時間に関しては、全就業形態を通じた所定外労働時間が平均10.0時間で、これは前年比で0.9%の減少となりました。このデータからは、働き方改革などの影響で残業時間が減少傾向にあることが読み取れます。
また、常用雇用者数は1.9%増加し、雇用の安定化や拡大が進んでいることが伺えます。このように、令和5年の勤労統計調査からは、給与の増加、労働時間の改善、雇用の安定化など、日本の労働市場が着実に成長していることが確認されました。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ