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2024年12月17日

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環境配慮型物流の新時代へ!エコレールマーク認定企業が100社に到達

「エコレールマーク」の認定について(国交省)

令和6年12月5日、エコレールマーク運営・審査委員会が開催され、環境に配慮した輸送の普及を目指す新たな認定企業や商品が発表されました。この制度は、地球環境への貢献を評価し、消費者に企業の環境対応を周知することを目的としています。今回、認定されたのは2社の取組企業、1件の認定商品、そして5社の協賛企業です。

エコレールマーク制度は、貨物鉄道輸送を一定以上利用している企業や商品に認定されるもので、地球環境に優しい輸送手段の選択を促進します。具体的には、500km以上の陸上貨物輸送のうち15%以上を鉄道で輸送する企業や、数量で年間15,000トン以上、または数量×距離で年間1,500万トンキロ以上の輸送を鉄道で行う企業が認定基準を満たします。商品については、500km以上の輸送における鉄道利用率が30%以上であることが求められます。

今回認定された取組企業には、「ちふれホールディングス株式会社」と「協和化学工業株式会社」が含まれています。この2社は、それぞれ物流の効率化と環境配慮の取り組みを推進し、鉄道輸送の割合を増やすことに成功しました。また、認定商品としては「北越コーポレーション株式会社」の板紙が挙げられます。この商品は、鉄道を活用した輸送の優位性を活かし、持続可能な流通を実現しています。

さらに、協賛企業として新たに認定されたのは、「東洋電機製造株式会社」、「NX徳通株式会社」、「三八五流通株式会社」、「郵船ロジスティクス株式会社」、そして「ブリヂストン物流株式会社」の5社です。これらの企業は、エコレールマークの趣旨に賛同し、鉄道輸送を支援することで環境負荷の低減に寄与しています。

エコレールマークの認定制度が開始されて以来、これまでに認定された商品は合計で183品目(158件)、認定企業は100社に達しました。また、協賛企業の数は59社となり、この制度が日本全体で広がりを見せていることが伺えます。これにより、物流業界全体での環境意識が高まり、鉄道輸送を活用したモーダルシフトの推進が加速しています。

この認定制度は、企業が持続可能な経営を実現するための指針とも言えます。特に鉄道輸送は、二酸化炭素排出量がトラック輸送に比べて約1/7に抑えられるというデータもあり、環境負荷を減らす効果が顕著です。そのため、エコレールマークの認定は、企業が環境配慮型の物流戦略を推進する大きな一歩といえるでしょう。

認定を受けた企業や商品の数値的成果からも、この取り組みの影響力が確認できます。例えば、年間15,000トン以上の鉄道輸送を達成するためには、大規模な物流計画の見直しが必要です。また、鉄道利用率が30%以上の認定商品が増えることで、輸送全体の効率性も向上します。これらは、環境負荷軽減と同時にコスト削減にもつながるため、認定を受けた企業にとって多大なメリットがあります。

消費者にとってもエコレールマークの存在は重要な指標です。このマークが付与された商品やサービスを選ぶことで、環境に優しい行動を支援できます。企業はこうした消費者の意識を受け、さらなる認定取得を目指す動きが期待されます。

今回の認定を機に、企業や消費者が一体となって持続可能な社会の実現を目指す動きが加速するでしょう。特に物流分野における環境対応が進むことで、日本全体のカーボンニュートラル目標達成にも貢献すると考えられます。エコレールマーク制度は、その実現に向けた重要な取り組みとして、今後もますます注目を集めることでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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