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2024年6月7日

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生成AI利活用のリスク対策ガイドブックα版公開!安全な利用方法を詳述

テキスト生成AI利活用におけるリスクへの対策ガイドブック(α版)(デジタル庁)

デジタル庁は、デジタル社会の推進を目的とし、生成AIの適切な利活用を進めるためのガイドブック(α版)を発表しました。このガイドブックは、生成AIの利用に伴うリスクとその対策を詳細に示し、官民双方での安全な利用を促進するものです。

現在、生成AIはテキスト、画像、音声、動画など様々なメディアを生成する技術として急速に進化しています。しかし、その利用には多くのリスクが伴います。例えば、生成AIが生成する内容の信頼性、著作権侵害の可能性、ディープフェイクのリスクなどが挙げられます。これらのリスクを適切に管理することが重要です。

今回発表された「テキスト生成AI利活用におけるリスクへの対策ガイドブック(α版)」は、特にテキスト生成AIに焦点を当てています。これは、現時点でテキスト情報が多くの業務において主なやりとりの手段であるためです。このガイドブックは、生成AIの開発者や提供者を対象としており、利用形態やユースケースごとに異なるリスクを詳述しています。

このガイドブックは、生成AIの利用形態や想定ユースケースごとにリスクを分類し、デジタル・ガバメント推進標準ガイドライン実践ガイドブックで定義されている工程に応じたリスクや留意点を挙げています。これにより、生成AIの開発や利用に関わるすべての関係者が、安全で効果的な利用方法を理解し、適切な対策を講じることができます。

デジタル庁は2023年12月から技術検証を実施し、その結果をもとにこのガイドブックを作成しました。今後も定期的に内容を更新し、正式版の公開を目指します。現時点ではα版として提供されているため、内容に不十分な点があるかもしれませんが、利用者からのフィードバックをもとに改善を続ける予定です。

このガイドブックは、生成AIの利活用を検討する行政職員だけでなく、企業や他の組織の担当者にも有益です。例えば、自社サービスの向上や業務の効率化を目指す企業が、このガイドブックを参考にすることで、生成AIの導入に伴うリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることができます。

ガイドブックの内容は、前半6章と後半3章の付録で構成されており、詳細なリスクとその対応策が記載されています。2024年度内には、このガイドブックの内容をデジタル社会推進標準ガイドラインに統合することを目指しています。

資料はデジタル庁の公式サイトからダウンロード可能で、最新の情報や修正点についても随時更新されます。生成AIの安全な利活用を推進するため、ぜひこのガイドブックを活用し、生成AIの可能性を最大限に引き出してください。

⇒ 詳しくはデジタル庁のWEBサイトへ