労務・人事ニュース

神奈川県平塚市 中小企業等賃上げ応援奨励金

物価の上昇や人手不足の問題に直面している中小企業を対象に、政府は賃金を上げることで従業員のやる気を高め、優秀な人材の流出を防ぐための支援策を打ち出しています。この支援策の一環として、「中小企業等賃上げ応援奨励金」という制度が設けられました。この奨励金は、賃金の引き上げを行う中小企業に対して金銭的な援助を提供するものです。

この奨励金の申請受付は、令和6年2月1日に開始され、11月30日までの期間限定で行われます。ただし、予算の上限に達した場合は、期間内であっても申請の受付を終了する可能性があります。対象となるのは、市内に事業所を構え、従業員を10人以上雇用している中小企業で、雇用保険や労働者災害補償保険に加入している事業所です。

奨励金を受け取るための条件として、令和5年10月1日から令和6年9月30日までの期間に、従業員の基本給を平均3%以上引き上げたことが挙げられます。この賃上げは、地域別最低賃金の増額分を除いた形で実施する必要があります。また、賃上げによって全従業員の基本給の合計が1年間で60万円以上増加した場合にのみ、奨励金の対象となります。

奨励金の金額は、1事業者につき一律30万円とされており、1事業者に対しての申請は1回限りとなっています。申請方法や必要な書類の詳細は、公式ホームページの募集要領を参照してください。提出書類には、賃上げを行ったことを証明する資料や、市税が滞納されていないことを証明する書類などが含まれます。これらの書類は、指定された期間内に郵送で提出する必要があります。

この奨励金制度は、賃上げを推進し、経営環境の厳しい中小企業の支援を目的としています。賃金の引き上げは、従業員のモチベーション向上に繋がり、結果として企業の競争力強化に寄与することが期待されています。

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