2025年3月4日
労務・人事ニュース
移住&就職をサポート!伊万里商工会議所がWeb求人説明動画を配信中&支援金制度も充実
伊万里市での新生活を応援!転職・移住をサポートするWeb求人説明動画配信中
伊万里商工会議所では、市内企業の魅力を広く伝えるために「Web求人説明動画」を配信している。この動画は、高校生、短大生、大学生、U・I・Jターン希望者、転職を考えている人など、さまざまな求職者を対象としており、自分の都合に合わせて自由に視聴することができる。これにより、遠方に住んでいる人や忙しい人でも、伊万里市内の企業について詳しく知ることが可能となっている。
今回のWeb求人説明動画では、市内16社の企業を収録し、それぞれの事業内容や職場環境、求める人材などについて紹介している。これまで、就職活動といえば企業説明会や合同企業説明会に参加するのが一般的であったが、Web求人説明動画を活用することで、より手軽に、そして効率的に企業研究を進めることができる。特に、伊万里市外に住んでいる求職者にとっては、移動の手間や時間をかけずに企業の情報を得られるという点で、大きなメリットがある。
また、伊万里市では、移住促進のための支援金制度も充実しており、伊万里市外から市内の企業に就職した場合、最大100万円の移住支援金が支給される制度が設けられている。この支援金は、「いまりふるさと企業ガイド」に掲載されている企業への就職が条件となっており、一定の勤務時間(週20時間以上)が確保されていることが必要となる。支援金の額は、県外から移住する場合は家族で100万円、単身で60万円、県内から移住する場合は家族で25万円、単身で15万円が支給される。これにより、移住を検討している人にとっては、経済的な負担を軽減しながら新しい生活をスタートできる大きな後押しとなる。
さらに、伊万里市では「いまり暮らしスタート支援金」という制度も設けており、移住者が新しい生活を円滑に始められるよう支援している。この支援金制度では、単身者には最大60万円、世帯には最大100万円が支給される。対象となるのは、移住時点で59歳以下であり、移住前の10年間のうち、通算5年以上を伊万里市外で過ごしていた人。また、移住直前には1年以上、伊万里市外に住んでいることが条件となっている。この制度は、人口流出を防ぎ、地域の活力を維持するための重要な施策の一環として実施されている。
支援金を受け取るためには、一定の条件を満たす必要がある。例えば、移住後5年以上伊万里市に定住する意思があること、反社会的勢力と関係がないこと、日本国籍または特定の在留資格を持っていることなどが求められる。また、対象となる就業先も限定されており、マッチングサイト「さがUターンナビ」「伊万里ふるさと企業ガイド」「さがジョブナビ」に掲載されている求人のうち、移住支援金の対象として指定された企業への就職が必要となる。さらに、移住後5年以上継続して勤務する意思を持っていることも条件の一つだ。
起業を考えている人に向けても支援制度が用意されており、「佐賀県地方創生移住・地域活性化等起業支援事業」に基づき、伊万里市内で起業する場合に支援金が支給される。これにより、移住者が地域に根ざして新たなビジネスを立ち上げることをサポートし、地域経済の活性化につなげる狙いがある。
また、農林漁業分野に就業する場合にも支援金が適用される。例えば、佐賀県内で農林漁業に従事する人のうち、特定の人材確保支援策を活用した場合には、移住支援金の対象となる。これは、農業や漁業の担い手を増やし、地域の一次産業を持続可能なものとするための取り組みの一環である。
伊万里市では、スポーツ振興の分野でも移住者を支援する制度を設けており、スポーツ選手やスポーツ指導者として佐賀県内の「佐賀県SSPアスリートジョブサポエントリー企業」に就業する場合、支援金が支給される。これは、スポーツを通じて地域を盛り上げるとともに、アスリートが安心してキャリアを築ける環境を整えるための施策の一つである。
さらに、伊万里市内の伝統工芸に関する企業に就業する場合や、事業承継を目的として地域の企業を引き継ぐ場合にも、移住支援金の対象となる。これにより、地域の伝統文化や産業の継承を促進し、地域社会の持続的な発展を支える仕組みが整えられている。
また、空き家情報バンク制度を活用し、伊万里市内の空き家を取得し居住する場合も、支援金の対象となる。これは、空き家を有効活用し、移住者の受け入れ体制を整えることを目的とした制度である。移住後5年以上その空き家に居住することが条件となっているが、この制度を活用することで、移住者がよりスムーズに新生活をスタートできるようになっている。
伊万里市への移住を考えている人にとって、Web求人説明動画を活用することで、事前に市内の企業について詳しく知ることができるのは大きなメリットとなる。さらに、移住支援金制度を利用することで、経済的な負担を抑えながら新たなキャリアをスタートすることが可能となる。地域の活性化と新しい人の流れを生み出すために、こうした取り組みが今後も継続して行われることが期待される。
⇒ 詳しくは伊万里商工会議所のWEBサイトへ