2025年3月13日
労務・人事ニュース
竹原商工会議所が企業情報誌「たけのび」発刊!1500部配布で地域雇用促進へ
Uターン・Iターン希望者必見!竹原の暮らしと仕事を紹介する「たけのび」発刊
竹原商工会議所はこのほど、地元企業の魅力を広く発信し、人材不足の解決を目指す企業情報誌「たけのび」を発刊した。この情報誌は、竹原市における雇用の可能性を示すだけでなく、地域に根ざした企業の活動や働き方の実情を伝えることを目的としている。これまではウェブ上で情報を公開してきたが、今回は冊子の形にまとめ、1500部を発行。市内の小中学校や高校、さらには近隣の大学、県外の移住・定住支援窓口などに配布し、地域全体での情報共有を促進する。
「たけのび」の特徴の一つは、地元の学生が企業の取材を行い、実際に働く人々の声を伝えている点である。今回の発刊にあたり、竹原市内で働く26名の社員や経営者にインタビューを実施。各企業の成り立ちや事業内容、仕事に対する想いなどを、学生ならではの視点で掘り下げ、読者が親しみやすい内容に仕上げた。また、企業ごとの求人情報も掲載されており、求職者にとっては地元での就職を考えるうえで貴重な情報源となる。
竹原市は、広島県内でも歴史と文化に恵まれた地域として知られており、観光業や地場産業が盛んな一方で、人材の流出が課題とされてきた。特に若年層の市外流出が進んでおり、地元での就職を促す取り組みが求められていた。そこで、「たけのび」は竹原での暮らしや仕事の魅力を発信し、地元企業と求職者の橋渡しをする役割を果たすことを目的としている。
今回の冊子では、単なる求人情報の掲載にとどまらず、企業が求める人材像や実際の働き方、職場環境などを詳細に紹介。これにより、就職を希望する人が具体的なイメージを持てるよう配慮されている。特に、インタビューを通じて、竹原で働くことの意義や、地域の未来を支える企業の姿勢が浮き彫りになっており、地元でのキャリア形成を考える人々にとって、非常に参考になる内容となっている。
また、「たけのび」は、竹原市に移住を考えている人々にも役立つ情報を提供している。UターンやIターンを希望する人に向けて、竹原での生活環境や地域コミュニティの魅力を紹介し、地元企業で働くことのメリットを伝えている。特に、家族連れでの移住を検討している人々にとっては、竹原での子育て環境や教育環境についても触れられており、安心して新しい生活を始められるような情報が盛り込まれている。
企業側にとっても、「たけのび」は優秀な人材確保のための有力なツールとなる。地元での就職を希望する人に向けて、自社の魅力を直接伝える機会となるだけでなく、他の企業とのつながりを生み出すきっかけにもなる。情報誌の発刊を通じて、企業同士の連携が強まり、新たなビジネスチャンスの創出にもつながることが期待されている。
今後、竹原商工会議所では「たけのび」のデジタル版を積極的に活用し、より多くの人に情報を届ける計画を立てている。紙媒体の冊子だけでなく、ウェブやSNSを活用して広報活動を強化し、竹原の魅力を全国に発信していく方針だ。これにより、竹原で働きたいと考える人々の選択肢を広げ、地域全体の活性化を目指す。
竹原市は、豊かな自然と文化遺産を持つまちとしても知られており、観光業や地元特産品の製造業が盛んである。こうした産業と連携しながら、新たなビジネスモデルを模索する企業も増えてきている。地域の資源を活かした事業を展開することで、竹原の持続的な発展を目指し、「のびしろのあるまち竹原」というコンセプトを実現しようとしている。
「たけのび」の発刊は、単なる情報提供にとどまらず、地域社会全体の雇用促進と経済活性化を支援する大きな取り組みである。地元企業が持つポテンシャルを最大限に引き出し、新たな人材とのマッチングを図ることで、竹原市の発展に貢献することが期待されている。今後もこのような取り組みが継続されることで、竹原での働き方や暮らし方に対する関心が高まり、より多くの人が地域に根付くことが望まれる。
企業情報誌「たけのび」は、竹原市の未来を担う人々にとって貴重な情報源となるだろう。竹原での就職や移住を考えている人々にとって、この冊子が新たな可能性を見出すきっかけとなることを願っている。
⇒ 詳しくは竹原商工会議所のWEBサイトへ