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2024年11月21日

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第54回建築物環境衛生管理技術者試験、合格率23.2%で1,759人が新資格者に

「第54回建築物環境衛生管理技術者試験」の合格発表(厚労省)

令和6年11月7日、厚生労働省健康・生活衛生局より、第54回建築物環境衛生管理技術者試験の合格発表が行われました。今年度の試験では、1,759人が合格し、合格率は23.2%となりました。試験は令和6年10月6日に全国6会場(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県)で実施され、総受験者数は7,593人でした。

建築物環境衛生管理技術者は、特定規模以上の建築物において環境衛生の維持管理を統括する役割を担う国家資格であり、百貨店や事務所、学校といった施設の衛生管理に携わる専門職です。試験の受験資格は、これらの施設において2年以上の環境衛生業務経験が必要とされています。今年度は7科目、合計180問の試験が行われ、各科目で満点の40%以上、かつ全体で65%以上の得点が合格基準とされました。

試験問題の正答表は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターのウェブサイトで公開されています。合格者は免状交付手続きを経て、厚生労働大臣より「建築物環境衛生管理技術者」の免状が交付されます。

今回の合格率23.2%は過去3年間の推移と比較しても高い水準です。令和3年度から令和5年度の試験では、それぞれ合格率が17.7%、17.9%、22.1%でした。この背景には、試験の範囲や出題傾向への理解が広がり、受験者の準備がより充実したことが考えられます。

建築物環境衛生管理技術者の資格は、昨今の建築物の高度化や環境衛生意識の高まりを受け、その重要性が増しています。特に、延べ面積が3,000㎡以上の事務所や店舗、8,000㎡以上の学校では法定義務として設置が求められており、資格保持者の需要は依然として高水準です。

受験に関する詳細な情報は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センターが提供しており、来年度の試験を目指す方は同センターのウェブサイトを確認すると良いでしょう。資格取得を目指す受験者にとっては、実務経験の積み重ねと試験科目の計画的な学習が重要であり、今後も質の高い試験対策が求められます。

今年の結果を踏まえ、建築物の衛生管理の専門性をさらに高めるための取り組みが期待されます。資格保有者が果たす役割は、地域社会や職場環境の安心・安全の基盤を支える上で重要であり、今後も資格者の増加が望まれる分野と言えるでしょう。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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