2024年11月4日
労務・人事ニュース
築35年以上のマンションを対象に、神戸市が劣化調査診断や長期修繕計画作成費を最大50万円補助
令和6年 神戸市 マンション管理適正化支援の補助事業
神戸市では、分譲マンションの適正な管理を促進するために、複数の補助金制度を提供しています。これらの制度は、マンションの維持・管理における重要な役割を果たし、住民が安全で快適な環境に住み続けることをサポートすると同時に、マンションの資産価値を保つための基盤を提供します。具体的には、劣化調査診断、長期修繕計画の作成、そしてマンション再生の手法を検討するための補助が含まれています。2024年10月に改正されたこの支援制度により、マンション管理組合はさらに利用しやすい仕組みとなっています。
まず、劣化調査診断の補助についてです。この補助は、マンションの共用部分に関する調査を対象としており、外壁や屋上の防水状態、給排水設備、電気設備など、多岐にわたる項目が含まれます。対象となるマンションは、神戸市内にある分譲マンションであり、竣工から35年以上が経過していることが条件です。築35年から44年のマンションについては、調査費用の3分の1が補助され、築45年以上のマンションには2分の1の補助が適用されます。補助金額は最大15万円までとなっており、申請期限は2025年3月10日までです。
次に、長期修繕計画の作成に対する補助について説明します。この補助は、国の基準に準拠した長期修繕計画を外部専門家に依頼して作成する際に適用されます。マンションの修繕は計画的に行うことが重要であり、この補助を活用することで、管理組合は効率的かつ持続可能な修繕計画を立てることができます。補助率は対象経費の2分の1で、最大30万円まで支給されます。対象となるのは、神戸市内にある分譲マンションで、竣工から5年以上が経過し、長期修繕計画が未作成の物件です。また、申請には管理組合の状況を届出する必要があります。
最後に、マンションの再生手法を比較検討するための補助制度についてです。この補助は、改修や建替え、敷地売却など、今後のマンションの維持管理方針を検討するために必要な調査や専門家への依頼費用に適用されます。特に、区分所有者間での合意形成や現状調査に関わる費用が補助対象となっており、補助率は2分の1、上限は50万円です。対象マンションは、竣工から35年以上が経過している分譲マンションで、一定の条件を満たしている必要があります。
これらの補助金制度は、神戸市内のマンション管理組合が適切な維持管理を進めるための重要なサポートツールです。各補助の申請には、一定の条件や書類の提出が必要となりますが、補助を受けることで管理組合の負担を軽減し、マンションの価値を維持するための計画的な取り組みを進めることが可能です。特に、築年数が経過しているマンションにとっては、こうした支援を活用することで、住民が安心して長期的に住み続けるための環境整備が期待されます。
補助金の申請締切は2025年3月10日までとなっており、神戸市内に住むマンション管理組合の方々にとって、この機会を逃さずにぜひ活用することをお勧めします。
⇒ 詳しくは神戸市のWEBサイトへ