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2025年2月14日

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総務省が「春のあんしんネット・新学期一斉行動」開始!SNSトラブルを未然に防ぐ取り組みとは?

令和7年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」の取組(総務省)

総務省は、青少年が安全にインターネットを活用できる環境を整備するため、「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を今年も実施する。この取り組みは2月から5月にかけて展開され、青少年がスマートフォンやタブレットを利用する中で生じる問題を防ぐことを目的としている。

近年、SNSなどの普及により、青少年がインターネットを利用する機会は急速に増加している。しかし、その一方で、長時間の利用による生活リズムの乱れや、不適切な投稿によるプライバシー侵害、さらにはSNSを通じた犯罪被害や加害者となるリスクが懸念されている。こうした問題を未然に防ぐため、総務省は関係機関と連携し、啓発活動を強化していく。

特に、新年度が始まる春の時期は、多くの青少年が初めて自分のスマートフォンを手にする機会が増えるため、フィルタリングの導入や家庭内ルールの策定など、適切なインターネットの利用を促す取り組みが重要となる。総務省は、これらの課題に対応するため、官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」を推進し、ICTリテラシー向上に向けたさまざまな施策を展開する。

この取り組みの一環として、プラットフォーム事業者や通信事業者と連携し、青少年の適切なインターネット利用を支援するための啓発コンテンツを制作・公開する。また、2025年版の「インターネットトラブル事例集」を作成し、教育現場などでの活用を進める。さらに、保護者向けには、子どものインターネット利用を適切に管理する「ペアレンタルコントロール」の重要性を伝える取り組みを強化する。技術的な手段としては、フィルタリングや課金制限機能、時間管理機能などを活用し、非技術的な手段としては、家庭内でのルールづくりを推奨する。

また、関係省庁や全国のPTA団体とも連携し、保護者への啓発活動を展開するほか、インターネットの安全な利用を学ぶ講座「e-ネットキャラバン」を全国で実施する。これにより、青少年とその保護者が適切なネットリテラシーを身につけることを目指す。

携帯電話事業者や販売代理店も協力し、フィルタリングの重要性を伝える説明ツールを店頭で配布したり、啓発動画を放映する取り組みを行う。また、一般社団法人安心ネットづくり促進協議会などの関係団体も、さまざまな啓発活動を展開し、インターネットの安全な利用を促していく。

このほか、総務省の地方支分部局(総合通信局など)も地域での啓発活動を推進し、各都道府県や指定都市の教育委員会とも連携して、ペアレンタルコントロールの導入促進に取り組む予定だ。

「春のあんしんネット・新学期一斉行動」では、上記の取り組みに加えて、関係者によるさまざまな活動が今後も展開される。最新の情報については、安心ネットづくり促進協議会のホームページや総務省の地方支分部局のウェブサイトで随時公開される予定だ。

⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ