2024年3月19日
労務・人事ニュース
職場で輝く女性たちへ、母性健康管理とキャリア形成の新しい風
第9回雇用政策研究会資料(厚労省)
日本で働く女性の健康管理とキャリア形成を支援するため、厚生労働省は様々な施策を推進しています。2021年度からは、特に母性健康管理を強化し、女性が妊娠中や出産後も安心して働き続けられる環境の整備に注力しています。この背景には、働く女性の増加とともに、適切な健康管理の必要性が高まっていることがあります。
厚生労働省は、母性健康管理に限らず、女性特有の健康問題にも焦点を当てた支援を展開しています。具体的には、生理や更年期障害など、女性労働者が直面する様々な健康課題への理解を深め、適切な支援を提供するための取り組みを強化しています。これには、研修プログラムの充実やオンラインサイトの運用、相談支援体制の整備などが含まれます。
厚生労働省は、女性の健康管理とキャリア形成をサポートするため、次のような取り組みを行っています。一つは、企業や人事担当者、産業保健スタッフ向けに、女性特有の健康課題に関する研修を実施することです。これにより、妊娠、出産、生理といった女性のライフイベントを理解し、職場での支援を促進することが目的です。
また、企業や女性労働者に向けて、健康管理や生理に関する情報提供や相談支援を行う専用のウェブサイトも運営しています。このサイトでは、事業主や女性労働者が容易にアクセスし、必要な情報やサポートを受けられるようになっています。
さらに、母性健康管理を強化し、女性が安心して出産後も職場復帰できるよう、労働基準法や男女雇用機会均等法に基づく制度も充実させています。これには、妊娠中の健康管理や産前産後の休業制度、生理休暇などが含まれ、女性が健康とキャリアの両立を図れるように支援しています。
厚生労働省は、職場での女性の健康管理と活躍をサポートするため、様々な研究や調査も実施しています。これにより、職場における女性の健康課題の現状把握と、効果的な産業保健活動の展開を目指しています。具体的な研究としては、女性労働者の健康状態や職場環境に関するアンケート調査、さらには健康促進や生産性向上に貢献する産業保健活動の取り組みが挙げられます。
厚生労働省の取り組みは、女性が健康に働き続け、キャリアを築ける社会環境を作ることを目指しています。これにより、女性の職場での活躍と生活の質の向上を図るとともに、企業の生産性向上にも寄与することが期待されます。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ