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2024年5月31日

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自動車と半導体が牽引する日本の輸出、8.3%増加 令和6年4月貿易統計速報

令和6年4月分貿易統計(速報)の概要(財務省貿易統計)

令和6年4月の貿易統計速報によると、日本の輸出額は8兆9807億円で前年同月比8.3%増加しました。輸出の増加は、自動車や半導体製造装置などの需要が引き続き高かったことが主な要因です。一方、輸出数量指数は104.9で、前年同月比3.2%減少し、3ヵ月連続で低下しました。

輸入額は9兆4433億円で、前年同月比8.3%増加しました。これは、原粗油や航空機類の輸入が増加したためです。輸入数量指数は98.1で、前年同月比0.7%の増加となり、2ヵ月ぶりに上昇しました。この結果、貿易収支は▲4625億円の赤字となり、前年同月比7.6%増加しました。季節調整後の輸出額は8兆8425億円で前月比0.9%の増加、輸入額は9兆4033億円で前月比0.5%減少し、貿易赤字は▲5608億円で前月比17.8%減少しました。

米国との貿易では、輸出額が1兆8028億円で前年同月比8.8%増加し、31ヵ月連続で増加しました。輸入額も1兆1143億円で29.0%増加し、4ヵ月連続の増加となりました。しかし、差引額は6885億円の黒字で、前年同月比13.2%減少し、15ヵ月ぶりに減少しました。

EUとの貿易では、輸出額が8828億円で前年同月比2.0%減少し、5ヵ月ぶりに減少しました。一方、輸入額は1兆60億円で3.3%増加し、3ヵ月連続の増加となりました。貿易収支は▲1232億円の赤字で、前年同月比68.0%増加し、3ヵ月連続の赤字となりました。

アジアとの貿易では、輸出額が4兆7140億円で前年同月比9.7%増加し、5ヵ月連続で増加しました。輸入額は4兆4081億円で10.3%増加し、2ヵ月ぶりに増加しました。この結果、差引額は3058億円の黒字で、前年同月比2.8%増加し、3ヵ月連続の黒字となりました。

中国との貿易では、輸出額が1兆5871億円で前年同月比9.6%増加し、5ヵ月連続で増加しました。輸入額は2兆1140億円で10.8%増加し、2ヵ月ぶりに増加しました。この結果、貿易収支は▲5270億円の赤字で、前年同月比14.6%増加し、37ヵ月連続の赤字となりました。

令和6年4月の為替レートは平均151.66円/ドルで、前年同月比14.7%の円安となりました。これにより、輸出入における金額の変動にも影響を与えています。

このように、日本の貿易は全体的に輸出が増加し続けている一方で、輸入も増加傾向にあり、貿易赤字が続いています。特に、自動車や半導体関連の輸出が好調である一方、原油や航空機の輸入増加が貿易収支に影響を与えています。今後も為替レートや国際的な需要の動向に注意を払いながら、貿易動向を見守る必要があります。

⇒ 詳しくは財務省貿易統計のWEBサイトへ

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