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2024年4月1日

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自動車事故による重度脊髄損傷者のリハビリ機会 全国三箇所の病院で始まる専用リハビリテーション環境整備モデル事業

自動車事故による重度脊髄損傷者のリハビリ機会の確保に取り組みます ~全国3病院でモデル事業開始~【独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)】

自動車事故による深刻な脊髄損傷を受けた人々のために、専用のリハビリテーション環境を整えるモデル事業が始まりました。

このプロジェクトは、重度の脊髄損傷を持つ患者が必要とする継続的なリハビリテーションを支援することを目的としており、全国三箇所の病院で計十二床が利用可能になっています。この事業は、患者が病院を出た後も改善を持続し、さらなる回復を促進するためのものです。しかし、現在では、回復期を超えた患者が適切なリハビリテーションを受けられる場所が十分ではないため、多くの人が治療のために複数の施設を転々としています。

この状況を解決するため、特定の病院が急性期から回復期まで十分なリハビリテーションを提供できなかった患者を対象に、専門的な治療とリハビリテーションを提供することになりました。特に、日常生活動作(ADL)の改善が必要な人やリハビリテーションを中断すると機能が低下する恐れがある人が対象です。この事業では、受け入れる病院での治療、看護、リハビリテーションの効果と課題を評価し、将来的にはより良い環境整備を目指しています。

リハビリテーションの提供は、一般病院の一部を活用して行われ、最大約二年間の入院を通じて集中的なリハビリテーションが行われます。患者は、個々の残存機能を最大限に活かし、在宅での生活の質を向上させるための支援を受けます。

このモデル事業の対象者は、自動車事故で脊髄損傷を負い、急性期の治療が完了しているが、リハビリテーションによる治療が可能で、日常生活自立度が低い方々です。事業に参加する病院は神奈川県、大阪府、福岡県にあり、それぞれアクセス方法や連絡先が公開されています。

最終的に、この事業は国土交通省と連携し、課題の特定と事業の効果の検証を行い、将来的な事業化に向けた方針や基準の策定に貢献することを目指しています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ