2024年7月23日
労務・人事ニュース
自動車事故による重度脊髄損傷者向け専用病床設置!新たに久留米リハビリテーション病院が受け入れ開始
自動車事故による重度脊髄損傷者のための専用病床を追加設置! ~新たに久留米リハビリテーション病院で患者の受入を開始~(国交省)
令和6年7月12日、独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)は、自動車事故による重度脊髄損傷者を支援するための新たな専用病床の設置を発表しました。これにより、福岡県久留米市の久留米リハビリテーション病院が新たに受け入れを開始します。この取り組みは全国で4ヵ所目の病院となり、患者募集が本日より始まりました。
このプロジェクトは、令和3年7月に自動車事故被害者や遺族団体、有識者からなる検討会によってまとめられた報告書に基づいています。この報告書では、回復期以降も引き続き治療が必要な重度脊髄損傷者を受け入れるための病院を選定し、その環境を整備することが求められていました。
国土交通省は、令和4年度にこの取り組みに関する調査研究を行い、令和5年2月には「重度脊髄損傷者の中長期入院の受け入れ環境整備に関する基準等」を策定しました。この基準に基づき、ナスバは令和5年度から、重度脊髄損傷者に対応した療護施設の設置・運営に向けたモデル事業を開始しました。
現在、全国の4病院で合計16床の専用病床が設置され、重度脊髄損傷者の患者募集が行われています。今後、約2年間にわたり、これらの病院で手厚い治療・看護・リハビリが一体的に提供され、その成果や課題が検証される予定です。この取り組みにより、重度脊髄損傷者のリハビリ機会の確保と医療支援体制の強化が期待されています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ