2025年3月14日
労務・人事ニュース
補助率2/3!福岡県の経営革新補助金、最大100万円の支援で事業成長をサポート(申請期間 2025年3月18日〜2025年4月8日)
【令和6年度2月補正】中小企業経営革新・賃上げ緊急支援補助金
福岡県では、中小企業の経営革新を促進し、持続可能な賃上げを実現するための「中小企業経営革新・賃上げ緊急支援補助金」の申請受付を開始しました。この制度は、経営革新計画の承認を受け、新事業活動に取り組む企業に対して、必要な経費の一部を補助するものであり、補助金の上限は100万円、補助率は対象経費の3分の2以内となっています。申請を検討する企業は、まず経営革新計画の承認を受ける必要があり、その後補助金の申請が可能となります。
この補助金の目的は、物価高や人手不足といった経営環境の変化に対応しながら、企業の成長を支援し、従業員の賃上げを促進することにあります。補助の対象となる経費には、設備機器の導入費、広告宣伝費、外注費などが含まれており、特に事業の成長につながる投資を行う企業にとっては有効な支援策となるでしょう。また、補助要件として、補助事業終了時までに「事業場内最低賃金」を時間給換算で30円以上引き上げることが求められます。すでに従業員を雇用している企業だけでなく、新たに雇用を行い、初回賃金の支払いを完了している場合にも申請が可能とされています。
経営革新計画の承認を受けるには、まず計画を策定し、県へ申請を行う必要があります。申請期間は4回に分かれており、第1次申請は令和7年3月4日から3月17日まで、第2次申請は3月18日から4月8日まで、第3次申請は4月9日から5月7日まで、第4次申請は5月8日から6月5日までとなっています。また、経営革新計画の策定には概ね1か月程度を要するため、早めの準備が求められます。さらに、計画の策定には商工会議所や商工会の支援を受けることが必要であり、策定指導の依頼期限は令和7年5月23日と定められています。
申請の流れとしては、まず申請書を作成し、商工会議所や商工会の指導を受けた後、策定指導員による助言を受けます。その後、計画の補正作業を経て、正式に申請書を提出する形となります。申請後は県による審査が行われ、承認・不承認の通知が送付されます。補助金の申請は経営革新計画の承認後に可能となり、具体的な手続きについては公益財団法人福岡県中小企業振興センターのホームページで確認することができます。
なお、補助金の審査は厳格に行われるため、経営革新計画の承認を受けたからといって必ずしも補助金が交付されるわけではありません。また、申請に必要な書類には、経営革新計画に関する申請書類一式のほか、企業概要や資金計画、決算書の写しなどが含まれます。特に、個人事業主の場合は税務署の収受印が押された確定申告書が必要となるため、事前に準備しておくことが重要です。
補助金の受付は予算の上限に達し次第終了するため、申請を検討している企業は早めの対応が求められます。また、計画申請の際に不備があると策定指導を受けることができない場合があるため、申請書の作成には十分な注意が必要です。経営革新計画を通じて企業の成長を促進し、賃上げにつなげるこの補助金を、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
⇒ 詳しくは福岡県のWEBサイトへ