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2024年12月4日

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製品安全対策優良企業表彰、令和6年度受賞企業18社を発表

令和6年度製品安全対策優良企業表彰の受賞企業が決定しました(経産省)

経済産業省は、製品安全に積極的に取り組む企業を讃える「製品安全対策優良企業表彰」の令和6年度の受賞企業を発表しました。今年度は18社が選ばれ、表彰式は12月3日に東京都内で行われます。さらに、来年度からは「製品部門」が新設され、誤使用や不注意による事故リスクを低減した製品を評価する仕組みが導入される予定です。この新設は、高齢者や子どもに多い誤使用事故への対策を強化する狙いがあります。

本表彰制度は平成19年度に創設され、製品安全文化の普及を目的として実施されています。表彰基準には、安全な製品の提供、使用者への安全教育、問題発生時の対応、そして社会全体の安全文化の促進が含まれています。今年度の受賞企業には、経済産業大臣賞としてLIXILやマツ六が選出され、さらに中小企業からも多くの企業が審査委員会賞や特別賞を受賞しました。これらの企業は、安全性向上のための技術や管理体制を導入し、模範的な取り組みを行っています。

特筆すべきは、令和7年度から導入予定の「製品部門」の新設です。この部門では、誤使用や不注意による事故リスクを低減した製品が評価対象となります。現在、重大製品事故の約3割が消費者の誤使用や不注意によるものであり、特に高齢者や子どもにおける割合が高いことが課題とされています。新設される「製品部門」は、こうした課題に応えるための制度として、消費者に安全な製品選びの指針を提供し、製品設計者にはさらなる安全設計の推進を促します。

制度の仕組みとしては、企業が製品のリスク低減策を申請し、専門委員会が評価を行います。申請にはリスクアセスメントや試験結果の提出が必要で、認可された製品には特定のロゴマークが付される予定です。このロゴマークは、消費者にリスク低減策の実施をわかりやすく伝える役割を果たします。

令和6年度の表彰式は、12月3日に東京のKKRホテルで開催され、受賞企業によるスピーチも行われます。このイベントでは一般参加は受け付けられませんが、後日公開される動画でその模様を視聴できます。企業や消費者の間で製品安全の価値がさらに共有され、安心して使用できる製品が増えることが期待されます。特に、誤使用防止策を盛り込んだ製品の普及は、将来的な事故の減少につながる重要なステップといえるでしょう。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ

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