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2024年4月24日

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訪日外国人による1兆7,505億円の消費は日本観光業の復活を示す 2024年第一四半期のデータ分析

訪日外国人消費動向調査2024年1-3月期(1次速報)(観光庁)

2024年第一四半期における訪日外国人の旅行消費額は、前年同期比で73.3%増の1兆7,505億円に達し、2019年と比較しても52.0%の増加を記録しました。この期間に日本を訪れた外国人旅行者は、さまざまな国籍からの観光客が多数を占め、国別の消費額は中国が最も高く3,526億円(全体の20.1%)を占めました。次いで台湾が2,512億円(14.4%)、韓国が2,379億円(13.6%)と続きます。

米国、香港、オーストラリア、タイ、ベトナム、フィリピン、英国など他の地域からの訪問者も顕著な消費を見せており、これらの国々からの旅行者も日本経済にとって重要な貢献者となっています。消費カテゴリー別では、宿泊費が全体の32.1%を占める最大の部分で、次いで買物代が29.2%、飲食費が21.7%となっています。

訪日外国人の一人当たりの旅行支出も増加しており、特にオーストラリア、英国、スペインの訪問者は高い支出を示しています。例えば、オーストラリアからの旅行者の一人当たり支出は平均で37万3千円に達し、英国が36万7千円、スペインが35万2千円と続いています。

このようなデータは、観光業の回復とともに、日本国内での消費活動が活発化していることを示しており、さまざまな地域からの訪問者が日本の多様な文化やサービスを享受している様子が窺えます。特にアジアからの訪問者の増加は、地理的な近さと文化的な交流の深さを反映していると考えられます。

さらに、観光庁のデータによると、国別では中国が消費額の増加率で顕著であり、2024年1-3月期の訪日旅行市場において重要な役割を担っています。一方で、ロシアに関しては十分なデータが得られなかったため、個別の統計は提供されていませんが、全体のデータには含まれています。

今後も、国際旅行市場の回復に伴い、外国人旅行者による消費は増加する見込みです。日本の観光産業は、国内外からの訪問者を迎える準備を進め、多様な文化的魅力や地域の特色を前面に出したサービスの提供に努めていく必要があります。

⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ