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2024年5月31日

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認知症支援強化へ 唐津市がオレンジカフェ開設団体に月1万円、最大10万円の補助金を支給

令和6年 唐津市 オレンジカフェ運営支援事業補助金

唐津市は、認知症の方が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるように、オレンジカフェの開設と運営を支援する補助金制度を開始しました。この補助金制度は、オレンジカフェを自主的に運営する団体に対し、経費の一部を最大10万円まで補助するものです。具体的な要件や申請手続きについては、事前に地域包括支援課へ問い合わせる必要があります。

オレンジカフェとは、認知症の方やその家族、地域住民、専門職が気軽に集まり、リラックスした雰囲気の中でおしゃべりや情報交換ができる場所です。このカフェは、認知症の方やその家族が地域とつながりを保ち、「その人らしい」生活を送るための支援の一環として期待されています。

補助金の対象となる団体は、市民団体や社会福祉法人、医療法人、NPO法人など、唐津市内に所在する法人格を有する団体で、認知症に関する活動実績があることが求められます。また、市税の滞納がないこと、宗教や政治活動を目的としないこと、暴力団の統制下にないこと、特定の公職者や政党の推薦や支持を目的としないこと、継続的な活動を見込むこと、国や県、市から同一目的での補助金を受けていないことなどの要件を満たす必要があります。

補助金の対象となる事業は、市内にオレンジカフェを設置し、複数の参加者が集えるスペースを提供すること、カフェ形式で認知症の方とその家族が安心して参加できる雰囲気を作ること、月に1回以上、1回あたり2時間以上開設すること、開設日を固定し周知すること、認知症サポーター養成講座を開催すること、スタッフに医療・介護の専門職や認知症サポーターステップアップ研修修了者が1名以上いること、認知症地域支援推進員と連携すること、継続的な活動が見込まれることなどが求められます。

補助金の額は、事業を実施した月数に1万円を乗じた額で、上限は10万円です。100円未満の端数は切り捨てとなります。補助対象経費には、講師への謝礼、会議費用(資料の印刷製本費など)、備品購入費(1品5万円まで)、消耗品や材料費、会場借上料、車両・機器の賃借料、郵便料や保険料などの役務費が含まれます。ただし、飲食費や人件費は補助対象外となります。

補助金を希望する団体は、事前に地域包括支援課に相談し、必要書類を提出することが求められます。申請手引きや様式は市のウェブサイトで提供されており、ダウンロードして利用することができます。

唐津市のこの補助金制度は、認知症の方とその家族が地域社会とのつながりを保ち、安心して生活を続けられるよう支援するための重要な取り組みです。オレンジカフェの開設と運営を通じて、地域全体で認知症の理解と支援を深めていくことが期待されています。

⇒ 詳しくは唐津市のWEBサイトへ