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2024年12月9日

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身に覚えのない請求が急増中!不正アプリによるスマートフォン被害を防ぐ方法とは

あなたのスマートフォンが犯罪のインフラに(JC3)

日常的に利用しているスマートフォンが、知らない間に犯罪の道具として悪用される可能性があることが確認されています。この問題は、利用者が誤って不正なアプリをインストールすることで発生します。その結果、スマートフォンが利用者の意図とは無関係に第三者からの指示を受けるようになり、犯罪活動の基盤として機能する事態が生じています。このような事例において、利用者には身に覚えのない大量のSMS送信が確認され、それに伴って利用料金が高額になるといった被害が報告されています。また、不審なSMSの受信や電話の着信が急増するケースも多く見られています。このような問題が発生した場合、まずはスマートフォンの利用状況や請求内容を確認し、不審な点があれば速やかに携帯電話会社や警察に相談することが重要です。

不正なアプリの侵入は、主にSMSを起点に行われます。不正なSMSは銀行や携帯キャリア、宅配業者を装い、「重要」や「緊急」といった利用者の不安を煽る言葉を含むことで、受信者にリンクをクリックさせるよう仕向けます。このリンクを開くと、フィッシングサイトや不正なアプリのインストールページに誘導されることが確認されています。フィッシングサイトでは、インターネットバンキングの認証情報やクレジットカード情報、さらにはApple IDに関する情報が盗まれる危険性があります。一方、不正なアプリは見た目が正規のアプリに似せられているため、利用者は疑いを持たずにインストールしてしまうことが多いのです。

特にAndroid端末は、このような不正アプリの標的になりやすい傾向があります。感染が成立すると、スマートフォンは外見や操作感に変化がないため、利用者は異常に気づきにくい状態に陥ります。不正アプリはバックグラウンドで動作し続け、第三者の指示を受けて不特定多数の電話番号に向けて悪意のあるSMSを送信するなどの犯罪行為を行います。このような状況が続けば、スマートフォンの利用料金が予期せぬ形で増加するだけでなく、受信する不審なSMSや電話の着信頻度も増加し、さらなる被害を招く可能性があります。

また、国内では「moqhao(別名xloader)」や「keepspy」といった不正プログラムを利用したボットネットが確認されています。これらは数千台規模で感染端末が存在するとされ、その活動は国内でも深刻な影響を及ぼしています。2024年6月末には一時的に活動が停止したと見られるmoqhaoですが、10月中旬に再び攻撃を再開したことが確認され、警戒が必要です。こうした状況に対し、NTTドコモは2024年7月1日より、不正プログラム感染の可能性がある利用者への注意喚起を行い、被害の拡大を防ぐ取り組みを進めています。

このような問題を回避するためには、利用者一人ひとりが十分に注意を払うことが求められます。具体的には、不審なSMSに含まれるリンクを安易にクリックしない、公式ストア以外からのアプリのインストールを避ける、そしてスマートフォンのセキュリティ設定を適切に行うことが挙げられます。また、身に覚えのない請求や通信履歴が確認された場合には、速やかに対応することが被害の拡大を防ぐ鍵となります。この問題は個人の生活を脅かすだけでなく、社会全体に影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識を身につけ、適切な行動を心がけることが重要です。

⇒ 詳しくは一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センターのWEBサイトへ

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