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2025年1月14日

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輸入超過による大幅赤字が続く令和6年12月貿易統計

令和6年12月上旬分貿易統計(速報)(財務省)

令和6年12月26日、財務省は令和6年12月上旬分の貿易統計(速報値)を公表しました。この統計によると、輸出額は3兆1,398億円で、前年同月比で0.8%の微増となりました。一方、輸入額は3兆5,603億円で、前年同月比12.3%の大幅な増加を記録しました。この結果、輸出と輸入の差引額(貿易収支)は4,204億円の赤字となり、前年同期の赤字額552億円から大幅に拡大しました。

輸出額の伸び率がわずかである一方で、輸入額の増加率が2桁に達している点が特徴的です。この背景には、国内外の経済環境の変化が影響している可能性があります。例えば、原材料価格の高騰や円安の進行が輸入額の増加に寄与していると考えられます。また、輸入増加の一因として、エネルギー関連商品の価格上昇や需給の動向が挙げられるでしょう。

輸出については、主要な製品や市場における需要の動きが安定していることが示されていますが、大幅な成長には至っていません。世界経済の減速や地政学的リスクの影響が輸出の伸びを抑えている可能性も指摘されています。

今回の統計における「伸率」は、前年同期比で算出されています。輸出額と輸入額は、それぞれFOB(本船渡し)価格とCIF(運賃・保険料込み)価格で計上され、輸入については特例輸入申告制度の影響も考慮されています。この制度に基づき、一部の輸入貨物の価格は輸入申告時点の資料に基づいて計算されています。

財務省が発表した今回のデータは、国内経済や国際貿易の動向を理解する上で重要な指標となります。輸入超過が拡大している状況を受け、政策的な対応が求められる場面が増えることも予想されます。企業や政府機関にとって、こうした統計をもとにした迅速な意思決定が重要になるでしょう。

⇒ 詳しくは財務省のWEBサイトへ

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