2024年11月29日
労務・人事ニュース
農業と福祉の連携が生み出す未来の可能性 ノウフク・アワード2024受賞団体が描く地域共生社会の実現
「ノウフク・アワード2024」選定結果を公表しました！（農水省）
令和6年11月21日、農林水産省は「ノウフク・アワード2024」の受賞団体を発表しました。この表彰は、農業と福祉が連携する「農福連携」における優れた取り組みを全国的に広める目的で実施されています。今年度は、全国から応募のあった205団体の中から厳正な審査を経て選ばれた22団体が受賞の栄誉に輝きました。
農福連携は、障害者が農業分野で活躍し、農業経営の発展と自身の生きがいを両立させる取り組みです。さらに、この枠組みは高齢者や生活困窮者、ひきこもり状態の人々、さらには犯罪からの更生者支援にも対象を広げ、林業や水産業といった新たな分野への展開も進められています。こうした取り組みは、地域共生社会の実現に向けた重要な役割を果たすものと期待されています。
今回、受賞団体は以下の通りです。グランプリは「株式会社菜々屋」（徳島県徳島市）と「一般社団法人STEP UP」（宮崎県宮崎市）の2団体が選ばれました。これらの団体は、農業の枠を超えて地域や社会全体に好影響を与える革新的な取り組みが評価されました。また、準グランプリには、「人を耕す」「地域を耕す」「未来を耕す」の3部門からそれぞれ1団体が選出されました。さらに、優秀賞、フレッシュ賞、チャレンジ賞の受賞団体も、多様な視点から評価されています。
表彰式およびシンポジウムは令和7年1月22日に東京都港区の三田共用会議所で開催される予定です。この場では、受賞団体による活動内容の発表や意見交換が行われ、農福連携のさらなる発展に向けた議論が展開されます。報道関係者の取材申し込みは事前登録が必要で、締切は1月21日17時となっています。
農福連携は、地域活性化だけでなく、社会的包摂を促進する取り組みとして注目を集めています。今回の表彰を契機に、全国でのさらなる取り組みの推進が期待されています。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ
