2024年4月13日
労務・人事ニュース
過労死防止への新たな一歩 令和5年版防止対策白書
とにかく命を中心に・過労死等を知ろう(厚労省)
現代社会において、過労死や労働問題は深刻な課題となっています。
このような背景の中、令和5年に公開された「過労死等防止対策白書」は、労働者の健康を守り、持続可能な労働環境の構築を目指しています。この白書では、過労死を含む労働問題についての詳細なデータや分析結果が提示され、その対策や今後の方針についても言及されています。
白書は4つの章で構成されており、労働時間、メンタルヘルス、過労死の現状、対策実施状況について解説しています。特に、長時間労働の削減、メンタルヘルス対策の充実、勤務間インターバル制度の普及などが重要視されています。
過労死やメンタルヘルス問題に関しては、国家公務員や地方公務員を含む多くの労働者が影響を受けており、特定の業界や職種における問題点も明らかにされています。
調査結果からは、長時間労働とメンタルヘルス不調の関連性、適切な休息の欠如、ハラスメントの実態などが浮き彫りになりました。
これらの問題に対処するため、政府や関係機関は具体的な対策を講じています。たとえば、労働時間の上限規制の強化、メンタルヘルス対策の推進、フリーランスを含む働き方の多様性を認める法整備などが挙げられます。
企業や団体による取り組みも重要であり、働きやすい環境づくりのための実例が紹介されています。デジタル技術を活用した労働負担の軽減、健康経営の推進、心理的サポートの提供など、労働者の健康と幸福を考えたさまざまなアプローチが行われています。
「過労死等防止対策白書」は、労働問題への理解を深め、全ての人にとってより良い労働環境を実現するための重要な資料となっています。過労死や労働問題の防止に向けた具体的なアクションプランを提供し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
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