2024年3月19日
労務・人事ニュース
道路上の安全を考える、自転車とフードデリバリーの交通事故リスク!
「自転車およびフード(中食)デリバリーの危険走行に関するドライバーアンケート」(2023 年9月実施)(運輸労連)
2023年9月に行われた「自転車およびフードデリバリーの危険走行に関するドライバーアンケート」では、運輸労働関連の組織員を対象に実施された。この調査は、自動車や電動キックボードなどと自転車の交通事故が増加傾向にある中で、道路上の安全を高めることを目的としています。特に、2022年度の自転車関連の事故は前年に比べて微増しており、その大部分が自動車との衝突で発生していました。
このアンケートは、全国の加盟単組のドライバー8,932人から回答を得て、その結果をもとに今後の交通政策に反映させることを目的にしています。調査では、二輪車の運転マナー、電動キックボードの使用、自転車レーンや車道の共有区域での注意点、フードデリバリーの走行マナー、そして道路安全を守るための提案などが取り上げられました。
回答者の中で、二輪車に対して危険を感じると答えた人は約95%に上り、その中でも特に危険行為として認識されているのは、車両のすり抜け、スマートフォンを操作しながらの運転、そしてふらつき走行でした。一方、電動キックボードの運転に関しては、約28%の人が危険を感じており、車道走行や歩道からの飛び出し、ヘルメット非着用が主な問題点として挙げられました。
自転車専用レーンや車道を使用する際の注意点としては、右左折時の安全確認や追い越し、並走、接近時の危険性が指摘されています。フードデリバリーに関しては、特に自転車やバイクによるすり抜けや注意不足、速度違反が危険行為として挙げられました。
最終的に、交通安全を向上させるための対策として、街頭での指導や取り締まりの強化、法規制の強化、自転車の車道走行ルールの見直し、免許制や反則制度の導入、定期的な安全講習の義務化などが提案されています。フードデリバリーについては、運営会社への指導強化、事故責任の明確化、営業ナンバー制の導入などが支持されていることが明らかになりました。
⇒ 「自転車およびフード(中食)デリバリーの危険走行に関するドライバーアンケート調査結果報告書」はこちら
⇒ 詳しくは全日本運輸産業労働組合連合会のWEBサイトへ