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2024年12月17日

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郵船クルーズ「飛鳥Ⅱ」が国土交通大臣賞受賞、2024年世界一周クルーズの実施が評価される

クルーズ・オブ・ザ・イヤー2024 国土交通大臣賞決定 ~日本発着クルーズの更なる振興を目指して~(国交省)

令和6年12月5日、国土交通省海事局外航課は「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2024」において、国土交通大臣賞の受賞者を発表しました。これは、日本発着クルーズのさらなる振興を目的とした取り組みの一環として実施されています。日本国内では、令和4年12月より国際クルーズが再開され、観光業界に新たな活力が戻りつつあります。この背景には、観光立国としての戦略や地域経済の活性化という重要な目標があり、国土交通省はクルーズ文化のさらなる醸成とクルーズ旅行の普及に取り組んでいます。

今回の国土交通大臣賞は、郵船クルーズ株式会社による「飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ」が受賞しました。これは、日本のクルーズ事業者による世界一周クルーズの実施が6年ぶりとなる点で非常に注目されています。また、中東情勢の影響による航路変更といった難題を乗り越えながらも、充実した内容で実現した点が高く評価されました。授賞式は令和6年12月19日、東京都千代田区の海運ビルで開催される予定です。この賞は、平成20年度から一般社団法人日本外航客船協会(JOPA)によって主催され、国土交通省が後援する形で行われています。

この取り組みは、単なる観光事業の表彰にとどまらず、国際的な観光振興および日本国内の経済成長を促進するための重要な役割を果たしています。特に、クルーズ旅行は地域への経済波及効果が大きく、地元の観光資源を生かすことで地域住民の生活にも直接的な恩恵をもたらします。今回の受賞作品である「飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ」は、そのモデルケースとしての意義を持つと考えられます。

さらに、今年のクルーズ・オブ・ザ・イヤーでは、他にも優れたクルーズが表彰されています。優秀賞には、商船三井クルーズ株式会社の「MITSUI OCEAN FUJI Debut Cruise 2024」、株式会社MSCクルーズジャパンの「MSCクルーズ沖縄シーズン」、阪急交通社の「2024ソーラーエクリプス アメリカ大陸横断皆既日食観測クルーズ14日間」の3作品が選ばれました。また、特別賞には5つの取り組みが表彰され、それぞれが地域や企業の独自性を活かしたクルーズ事業を展開している点が特徴です。

例えば、特別賞を受賞した「空知信用金庫創立100周年記念特別航路 にっぽん丸チャータークルーズ」は、北海道地域を舞台にした記念事業として評価されました。一方、石川県七尾市が主催した「シルバーウィーク食の日本一周クルーズ 七尾港」は、地方都市の港湾施設を活用した先進的な取り組みとして注目されました。また、横浜港振興協会による「国際クルーズの再開を目指してクルーズのお客様“おもてなし”トライアル」は、日本国内港湾の客船受け入れ水準を向上させるための実験的プロジェクトとして意義深い内容を含んでいます。

このような多様な取り組みは、日本の観光業界がいかに柔軟性を持ちながら変化に対応しているかを示しています。特に、新型コロナウイルスの影響で長期間停止していたクルーズ産業が再び活発化している中で、こうした表彰は業界全体の士気を高める重要な役割を果たしています。さらに、各クルーズが持つユニークな特長は、国内外の観光客に対する日本の魅力発信にも寄与していると考えられます。

国土交通大臣賞の授与は、クルーズ旅行の普及や質的向上を目的としたものであり、日本国内の観光産業の競争力を高めるための重要な手段と位置付けられています。特に、今回の「飛鳥Ⅱ」の取り組みは、国際的な観光需要に対応するための戦略的な一例であり、その成功は他の事業者にとっても指針となることでしょう。

また、授賞式では、表彰に加えて交流パーティも予定されており、業界関係者が集う重要なネットワーキングの場ともなっています。これは、観光業界全体の連携を深め、新たな事業展開の可能性を模索する絶好の機会です。

このように、クルーズ・オブ・ザ・イヤーは単なる賞レースにとどまらず、日本の観光産業の未来を切り拓く重要な舞台となっています。今後もこのような取り組みが続けられ、日本発着クルーズの更なる振興が期待されます。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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