労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 配送一部間に合わなくなるかもしれない・・・ドライバーの厳しい現状

2024年3月14日

労務・人事ニュース

配送一部間に合わなくなるかもしれない・・・ドライバーの厳しい現状

ドライバーの厳しさ増す(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

運輸労連が発表した「職場安全点検調査結果」によると、トラック運転者の拘束時間が今年4月1日から短縮されることになり、それに伴う影響が明らかになりました。この調査は、トラック運輸業界で働く人々に対して行われたもので、4,674人からの回答を基にしています。その結果、約3割の人がスケジュールが厳しくなると感じており、約1割が運行を維持できなくなる可能性を指摘しています。

具体的には、トラック運転者の年間拘束時間が原則3,300時間へと短縮され、これに伴い月間や日々の労働時間も見直されています。たとえば、1ヶ月の拘束時間は最大310時間と定められ、1日の必要休息時間も11時間を基本にしています。

拘束時間の短縮により、労働者の間では賃金アップの必要性を感じる声が多く、約65%が時給の増加を望んでいます。また、運行人員の増加や違反事業者への罰則強化も求められています。

現在の労働基準に対する遵守状況も調査の対象となり、大多数は基準を守っているものの、一部で過剰労働が見られることが分かりました。特に、1日の運転時間が基準を超えることがあるとの回答があり、時間外労働についても知識が不足していることが示されています。

この改正とそれに伴う調査結果は、運送業界における労働環境の改善を目指す動きの一環として捉えられます。労働時間の短縮がどのように業務に影響を与えるか、そしてそれにどのように対応していくかは、業界全体での課題となっています。

⇒ 詳しくは独立行政法人労働政策研究・研修機構のWEBサイトへ

パコラ通販ライフ