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2024年1月29日

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雇用主が知るべき公正な採用のガイドライン

公正な採用選考を目指して(長尺版)(厚労省)

この動画「公正な採用選考を目指して(長尺版)」は、公正な採用プロセスの重要性とその実施方法に焦点を当てています。日本の企業において、採用活動が活発化し、環境が変化している中で、厚生労働省は雇用主に対して公正な採用を実施するよう協力を求めています。これには、応募者の就職の機会均等の確保が含まれます。

動画では、応募者に対する不当な質問が指摘されています。例えば、家族に関する質問が多く、これは公正な採用を妨げる要因となっています。公正な採用の基本原則として、応募者の適正能力以外の事項を採用基準にしないことが挙げられます。特定の地域出身者、難病を持つ人、LGBTなどの性的マイノリティを含む全ての人が求人条件に合致すれば応募できるようにするべきです。

また、適正能力に関係ない事項を採用基準にすることは、応募者に精神的圧迫を与え、その実力を発揮できない可能性があり、結果として就職差別につながる恐れがあります。少なくとも14の事項が就職差別につながる恐れがあるとして挙げられています。これには宗教や指導者への尊敬など、本人の自由であるべき事項が含まれます。

動画では、求人を出す際の条件設定にも注意が必要だと述べられています。例えば、病気や障害を持つ人を除外するような表現を避け、個人情報保護の観点からも、社会的差別の原因となる情報の収集は原則として認められないとしています。

CSR(企業の社会的責任)の観点からも、人権尊重や差別撤廃の取り組みが重要視されています。雇用主には、公正な採用を行うために、厚生労働省の人権啓蒙員の選任や、ハローワークや労働局との連携を通じて、正しい理解と認識を深めることが求められています。

最後に、雇用主には就職の機会均等の確保と公正な採用先行の実現に向けた更なる取り組みが求められています。詳細は最寄りの労働局やハローワークで案内されているとのことです。

⇒ 詳しくは厚生労働省のYoutubeチャンネルへ