労務・人事ニュース

  • TOP
  • お知らせ
  • 労務・人事ニュース
  • 電力システムの守りを固める サイバーセキュリティリスク管理のための新ガイドとツールの公開

2024年3月29日

労務・人事ニュース

電力システムの守りを固める サイバーセキュリティリスク管理のための新ガイドとツールの公開

「電力システムにおけるサイバーセキュリティリスク点検ガイド」と「電力システムにおけるサイバーセキュリティ対策状況可視化ツール」を電気事業者向けに公表(経産省)

電力業界におけるサイバーセキュリティのリスク管理と改善のための新たな取り組みが始まりました。この分野では、サイバーセキュリティの問題に対処し、改善を図るための継続的な努力が求められています。その一環として、「電力システムにおけるサイバーセキュリティリスク点検ガイド」と「電力システムにおけるサイバーセキュリティ対策状況可視化ツール」が開発され、電気事業者に向けて公表されました。

このガイドとツールは、電力会社や電力に関連する事業を運営する組織が主な対象です。これらは、発電、送電、配電、電力販売を含む電力システムのサイバーセキュリティに関わる様々な事業者に利用されることを意図しています。特に、これらの組織の電力制御システムやITシステムにおけるセキュリティのリスクを評価し、対策を講じるために設計されています。

「電力システムにおけるサイバーセキュリティリスク点検ガイド」は、企業が自身のセキュリティ状態を確認し、リスクを評価する際に役立ちます。リスク点検の項目を提供し、点検の結果に基づいてセキュリティ対策の改善方針を示します。

一方で、「電力システムにおけるサイバーセキュリティ対策状況可視化ツール」は、Excel形式で提供され、事業者がリスク点検項目に対する対応状況を入力することにより、組織のセキュリティ対策の成熟度や状況を簡易に把握できるようになっています。

これらのツールは、特にコストや知識、時間を課題としている事業者にとって有用です。合理的かつ効率的にリスク点検を行い、結果に基づいてセキュリティ対策を見直し、改善することで、セキュリティ管理の継続的な向上を目指すことができます。

さらに、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が実施するセキュリティ自己診断にも対応できるようになっており、OCCTOからの依頼に応じて、このツールを使用して得たリスク点検の結果を提出することが可能です。

これらの取り組みは、電力業界におけるサイバーセキュリティ管理の強化を目指すものであり、各組織がリスクに対応し、セキュリティ体制を改善するための具体的なサポートを提供します。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ