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2024年10月9日

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青森県の雇用市場、令和6年8月の有効求人倍率は1.12倍、前月比横ばいで安定推移

令和6年8月の青森県の雇用失業情勢について(青森労働局)

青森県では、依然として求人数が求職者数を上回る状況が続いています。2024年8月の有効求人倍率は1.12倍で、前月と同水準を保っています。この値は、求職者1人に対して約1.12の仕事があることを意味し、労働市場が比較的安定していることを示しています。特に注目すべきは、新規求人倍率が1.81倍となり、前月比で0.21ポイント低下しています。これは新規求人の動きが3カ月ぶりに減少したことを反映しています。新規求人数は9,140人であり、新規求職者数が5,041人であったため、依然として求人の方が多いものの、求人側のペースがやや鈍化している状況です。

青森県全体では、月間の有効求人数は25,385人、一方の有効求職者数は22,744人となっており、依然として求人が求職を上回っていますが、その差は徐々に縮小している傾向にあります。2024年8月のデータにおける新規求人倍率は1.81倍となり、前月比で0.21ポイント低下しましたが、求職者数に対して依然として高い倍率を保っています。特にサービス業や宿泊業、飲食業などの業界では新規求人が減少傾向にあり、製造業や卸売業などの他の主要産業においても同様の傾向が見られます。

また、青森県における産業別の新規求人の動向も興味深いです。2024年8月のデータによれば、建設業、製造業、卸売・小売業、宿泊業、飲食サービス業など、さまざまな分野で新規求人が減少しています。例えば、製造業における新規求人は前月比で95人減少し、12.8%の減少率を記録しています。一方で、医療・福祉業界ではわずかながら求人の増加が見られますが、全体的には求人市場全体の動きが鈍化していることが確認できます。

青森県の労働市場においても物価上昇の影響が徐々に反映されているとされ、今後の雇用情勢に対する慎重な監視が必要です。県内全域にわたって労働市場の安定が求められている中で、今後は特定の産業における求人動向をより詳細に分析し、必要に応じて支援策の強化が必要となるでしょう。

次に、青森県内の各ハローワークにおける有効求人倍率について見ていきます。青森市、八戸市、弘前市などの主要な地域では、全体的に求人倍率が1.0倍を上回っており、特に八戸市では1.38倍という高い数値を記録しています。一方で、三沢市や黒石市などでは0.7倍と低い水準にとどまっており、地域による労働市場の格差が見られます。このような格差を解消するためには、地域ごとの特性に合わせた雇用支援策の強化が必要です。

青森県の雇用市場においては、新規求人の動きが特に注目されていますが、業界ごとに大きな違いが見られます。例えば、建設業や卸売業、小売業などの分野では新規求人が減少していますが、これは市場全体の需要が一時的に低下している可能性があります。また、製造業においても新規求人が減少しており、これらの業界における動向は今後の経済情勢に大きな影響を与えると考えられます。

青森県における雇用市場の安定には、長期的な視点での雇用創出が求められており、特に地域の特性を活かした産業振興策が必要です。また、今後の物価上昇や経済情勢の変動に対応するための柔軟な政策も重要な要素となります。県内では、ハローワークを通じてさまざまなイベントやセミナーが開催されており、これらを活用することで求職者と求人者のマッチングを促進する取り組みが進められています。

総括すると、青森県の雇用情勢は依然として求人数が求職者数を上回る状況が続いているものの、新規求人の動きは鈍化しており、特に特定の産業では減少傾向が見られます。今後の課題としては、地域ごとの労働市場の格差を解消し、物価上昇の影響に対応するための支援策の強化が挙げられます。また、労働市場の安定を維持するためには、産業別の動向を慎重に分析し、必要に応じた雇用支援策を講じることが求められています。

⇒ 詳しくは青森労働局のWEBサイトへ

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