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2024年12月24日

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青森県 県内求人数4,477人、令和7年新規高等学校卒業予定者新卒内定率は76.3%に(令和6年10月末)

令和7年3月新規高等学校卒業予定者職業紹介状況(令和6年10月末)(青森労働局)

青森労働局は、令和7年3月卒業予定の新規高等学校卒業者を対象とした職業紹介状況を発表しました。令和6年10月末時点のデータをもとに、県内外での就職内定率や求人数、求人倍率などの詳細な情報が明らかにされています。以下に、その要点を解説します。

まず、全体の就職内定率は76.3%で、統計開始以来8番目に高い水準を記録しました。しかしながら、前年同月と比較すると2.4ポイント低下しており、やや減少傾向にあります。この内訳を見ると、県内での就職内定率は68.4%と、こちらも前年から3.6ポイント減少しました。一方で、県外就職における内定率は88.2%と高い水準を維持しており、0.2ポイントのわずかな減少にとどまっています。

次に、就職希望者数は1,877人で、前年同月比で17人減少し、統計史上最少となりました。そのうち、県内就職希望者数は1,125人で1人減少、県外就職希望者数は752人で16人減少しています。一方、県内での求人数は4,477人で、前年同月比で215人減少しましたが、求人倍率は3.98倍と高水準を保っています。これは過去2番目に高い倍率であり、県内での求人需要が引き続き堅調であることを示しています。

また、産業別のデータを見てみると、建設業の求人が72人増加し1,150人となり、最も大きな伸びを見せました。一方で、卸売業・小売業は77人減少し636人、医療・福祉では48人減少し596人となり、それぞれ減少傾向が目立ちます。このような傾向は、サービス業全体での求人減少(前年同月比32人減)にも反映されています。

就職内定者数に関しては、全体で1,432人と前年同月比で58人減少しています。県内では769人、県外では663人が内定を得ていますが、どちらも減少しています。特に県内では前年より42人少ない結果となり、県外に比べて厳しい状況が浮き彫りとなっています。

未内定者数は全体で445人で、前年同月比で41人増加しました。このうち、県内では356人、県外では89人となっており、県内での未内定者の増加が顕著です。この状況に対して、青森労働局はハローワーク職員や就職支援ナビゲーターを派遣し、高校訪問や個別の職業相談を実施するなど、積極的な支援を行っています。

地域別のデータでは、県内の就職内定率に地域間の差が見られます。例えば、八戸地区では内定率が70.1%と低めですが、弘前地区では85.7%と高い水準です。また、県外就職先としては、東京都での内定が最も多く279人を占めています。このほか、千葉県や神奈川県でも一定の内定者が確認されており、首都圏での就職人気が続いています。

さらに、職業別に見ると、技能工や製造業での求人が減少傾向にあり、前年同月比62人減少の1,983人となりました。一方、サービス職では80人減少し890人となりましたが、調理師見習いや飲食店従業員の求人は一定の需要を維持しています。

全体として、令和7年3月卒業予定者の就職内定状況は概ね堅調ですが、前年に比べるとやや低下傾向が見られ、特に県内での求人と内定率の減少が課題となっています。青森労働局は今後も地元での就職支援を強化し、地域経済の活性化を目指していく方針を示しています。

⇒ 詳しくは青森労働局のWEBサイトへ

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