2024年8月10日
労務・人事ニュース
静岡県・石川県で統計開始以来最大の水害被害!令和4年の被害総額6,100億円
静岡県・石川県で統計開始以来最大の水害被害 ~令和4年の水害被害額(確報値)を公表~(国交省)
令和4年の水害被害額に関する調査結果が国土交通省から発表されました。これは昭和36年から続く統計で、洪水や内水、高潮、津波、土石流、地すべりなど、さまざまな自然災害による建物やインフラへの被害額を年間単位でまとめたものです。この調査によると、令和4年における全国の水害被害額は約6,100億円に達し、過去10年間の中で4番目に大きな被害額となっています。
特に注目すべきは、静岡県と石川県で統計が開始されて以来最大の被害額が記録されたことです。令和4年に発生した水害の中でも、最も被害が大きかったのが9月に発生した台風第15号によるもので、この災害だけで全国で約1,980億円の被害額を計上しています。この台風により静岡県では、1,955億円もの被害が発生し、愛知県や三重県でも被害が報告されました。特に静岡県では、河川の堤防決壊や越水による氾濫が広範囲に及び、住家やインフラに甚大な被害をもたらしました。また、この災害で3名が命を落とし、約10,000棟の建物が被災する結果となりました。
また、台風第14号および豪雨による災害も大きな影響を及ぼし、全国で約1,270億円の被害額が報告されています。この災害は九州地方を中心に甚大な被害をもたらし、特に宮崎県では622億円に達する被害が発生しました。さらに、この豪雨では九州全域で土砂災害が頻発し、多くの地域で住家やインフラが損傷しました。
さらに、令和4年7月から8月にかけて発生した豪雨も各地に被害をもたらし、総額で約1,230億円の被害が確認されています。この時期には新潟県や山形県、石川県で大規模な浸水や土砂災害が発生し、多くの住家やインフラが甚大な被害を受けました。
8月に発生した豪雨でも、青森県を中心に北日本や東日本で甚大な被害が発生しました。この豪雨による被害額は約660億円に達し、特に青森県では約308億円、秋田県では約150億円、北海道では約91億円の被害が報告されています。この災害では、河川の氾濫や土砂災害が広範囲にわたって発生し、多くの建物が浸水や損壊の被害を受けました。
これらの災害が示すように、近年の日本では極端な気象現象が頻発し、それに伴う水害のリスクも高まっています。今回の調査結果を踏まえ、今後も防災対策の強化が求められることは明白です。詳細な調査結果は政府統計の総合窓口(e-stat)にて公表されています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ