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2024年8月1日

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食品製造業向けロボット導入ガイドラインの英語版が登場

英語版「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定!(農水省)

農林水産省は、食品製造業の生産性向上を目指し、製造現場へのロボットや先端技術の導入を積極的に推進しています。この一環として、令和6年4月にはHACCPに準拠した衛生管理に対応するためのガイドラインが策定されました。このガイドラインは、ロボット等の先端技術を衛生的に利用する際の留意点をまとめたものです。

今回、日本語版に続いて、海外の食品事業者や機械メーカーなどにも活用してもらうために、英語版のガイドラインが新たに作成されました。このガイドラインは、HACCPに沿った衛生管理を必要とする食品製造業界におけるロボットの導入に関する具体的な指針を提供します。

背景として、食品製造業の労働生産性は他の製造業に比べて低く、これを改善するためにロボットなどの先端技術の活用が求められていました。また、令和3年6月の食品衛生法改正により、すべての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられたことから、これに対応する指針が必要とされていました。

そのため、農林水産省は一般社団法人日本惣菜協会を代表とするコンソーシアムに委託して、食品の安全性を確保しつつロボット等を衛生的に活用するためのガイドラインを策定しました。このガイドラインは令和6年4月に公表され、特に海外に拠点を持つ食品製造事業者から英語版の作成が強く求められていました。

ガイドラインの内容は、工場にロボット等を導入しようとする食品製造事業者や、食品分野への参入を目指す機械メーカー、システムインテグレーター(SIer)に向けたものです。これにより、食品分野に関与していなかったSIerや機械メーカーの参入を促し、食品製造事業者がロボット等の自動化技術の導入を理解しやすくなることが期待されています。

ガイドラインは以下の内容で構成されています。

第1章ではガイドラインの基本的な考え方と定義が示され、第2章では食品製造現場へのロボット導入プロセスが解説されています。第3章では食適対応ロボットが備えるべき機能について詳述し、第4章では非食適対応ロボットを使用する際の衛生管理上の留意点と対策が説明されています。第5章ではロボットの設置から運用開始前までの留意点がまとめられ、第6章ではロボットの運用開始後の維持管理についての確認事項が示されています。第7章ではSIerと食品製造現場管理者への教育事項が解説されています。

この英語版ガイドラインが、国際的な食品製造現場での先端技術導入を促進し、グローバルな食品安全基準の向上に寄与することを期待しています。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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